【スマート農業指導士育成プログラム】スマート農業普及論①

 令和7年6月13日(金)、カレッジプラザで、「令和7年度スマート農業指導士育成プログラム」における「スマート農業普及論①」を実施しました。

 本年度のプログラムには、農業従事者や行政職員、農業法人・団体など24名が受講しており、スマート農業を生産現場で実践するためのロボット技術、ICT・IoTなど幅広い分野について、年間33科目67時間の座学・演習を履修しています。

 まずはじめに、株式会社日本農業サポート研究所代表取締役の福田浩一氏より『スマート農業の現地事例から考える指導の在り方』と題した講義を受講しました。その後、アグリビジネス学科上田 賢悦 教授から最終課題発表会で発表するスマート農業普及計画・経営改善計画についての作成ガイダンスがありました。上田教授からは、作成のポイントや発表資料作成の際に参考になるオンデマンド講義や統計資料について説明がありました。ガイダンス後には、昨年度の課題発表会で高評価を得たスマート農業指導士2名より、スマート農業導入活動3か年計画についての発表がありました。発表後には質問が多くあがり、受講生の関心の高さが伺えました。

 最後に、6グループに分かれ、日本の農業が直面する課題の解決策として期待されるスマート農業について、その普及を阻む要因を分析し、具体的な解決策とスマート農業指導士の在り方についてディスカッションを行いました。「スマート農業の普及を阻んでいると思うこと」を各自が付箋に書き出したあと、それをシートに貼り付け、似ている意見をグルーピングをし、その根本原因をグループ内で議論しました。はじめは緊張した様子も見られましたが、自己紹介やちょっとした会話を通じて徐々に打ち解け、会場には自然と笑顔が広がり、充実したグループワークとなりました。

 なお、本講義には石川県能登地方の地震による被害を受けた石川県の若手生産者7名も昨年に引き続き参加しました。今後も本プログラムのオンデマンド講義を受講し、最終課題発表会についてもアグリイノベーション教育研究センターにてスマート農業普及計画・経営改善計画について発表を行う予定です。


全体の様子


修了生による発表


グループワーク


グループワークの成果を発表


発表に耳を傾けていました

石川県若手生産者のコメント

 問題となっている点について皆で情報共有を行いながら考えていくことが、今後の農業の発展につながると感じています。今回学んだことをもとに、自分たちの現場でどのように活かしていけるかを課題として持ち帰り、改めて皆で相談しながら取り組んでいきたいと考えております。