本学が協力する「木都散歩2025」が開催されました

 7月19日(土)、能代市のJR能代駅前から畠町通り周辺を会場に、本学が協力する「木都散歩2025」が開催されました。能代市は、かつて「東洋一の木都」と呼ばれ、木材産業で栄えてきた歴史があります。本イベントは、木工作家による体験型ワークショップや木製品の展示・販売などを楽しむ街なかイベントで、同日夜には「港まつり能代の花火」が開催されたこともあり、多くの家族連れで賑わいました。本学の学生たちも運営ボランティアとしてイベントに参加し、大いに盛り上げました。

 イベントでは、様々な樹木を使った箸やアイススプーン、端材を再活用したウッドペンダント製作、苗木のポットづくり体験、おひつやカッティングボードといった木工品の販売、大小さまざまな木桶に水を入れ花を浮かべ涼を楽しむ企画、オリジナルうちわが当たるスタンプラリー、スギの新芽を使ったアイスクリームやキッチンカーの出店など多彩な催しが企画されました。

 また、能代市の地域おこし協力隊として、木の「香り」をテーマに地域コミュニティ作りと木都再興に寄与するフレグランス作りなどに取り組んでいる江南 綾絃 さん(建築環境システム学科4年生) もブースを設け、江南さんが開発・商品化した秋田杉の葉から抽出したオイルを使用した「香水」の販売のほか、お香作り・線香づくりのワークショップ体験を実施し、子どもから大人まで幅広い世代に人気を集めました。

 参加者の皆さんは、木都」とよばれた木のまち能代を歩き、交流を楽しみ、能代の文化や歴史、木のある暮らしを存分に味わえたようです。また、ボランティアとして参加した学生からも、「閉鎖されていた空き店舗が、魅力的なワークショップ空間へと生まれ変わっていたことに驚いた」「木工作家や地域の方との交流が新鮮で格別だった」「生まれ育った地元・能代市に少しでも貢献できて良かった」「ワークショップで木の魅力に触れることができて特別な1日になった」「木の良い香りに包まれて、大変有意義な時間を過ごせた」など、イベント全体の満足度の高さがうかがえる感想が多数聞かれました。
 

空き店舗をフル活用

学生ボランティアが奮闘しました

学生ボランティア(イベントの運営)

学生ボランティア(ワークショップ体験)

学生ボランティア(SNSに投稿)

私たちの地元、能代のために!

木桶に花を浮かべ涼を楽しみました

ところどころ氷玉が浮いていました

ワークショップは家族連れに人気

真剣な表情でかんな削りを体験

地域おこし協力隊として活躍する江南さん

秋田杉の葉から抽出した天然精油を使用した香水

木の香りをテーマに中心市街地の活性化に取り組む江南さんと

ブレスレットづくりに挑戦

材料はウッドビーズ(木製ビーズ)

オールシーズン使える私だけのブレスレット

スギやヒノキを削ってオリジナル箸づくり

世界に一つだけのマイ箸づくり

放置されている柿を有効活用する活動を展開する柿木さんと

無垢材から1本ずつ彫り出す木製スプーン

しっとり、なめらかな使い心地とそれぞれ個性のある杢目

木工作家さんと触れ合いました

作品への想いなどを伺いました

大人も子供も"木"を思いっきり遊び尽くす

苗木ポットづくり

能代の街を緑で彩りたい 植物の生命力に感動した

木材高度加工研究所

 木材の高度加工および利用に関する研究開発拠点である木材高度加工研究所/能代キャンパスは、「木都」の伝統を受け継ぎながら、能代市および秋田県全体の木材産業の持続的な発展と地域の活性化に取り組むほか、次世代の技術者や研究者を育成しています。こうした使命と「木都散歩2025」の趣旨に賛同し、本イベントの円滑な運営をサポートするために、本学の学生が運営ボランティアとして参加しました。