【YouTube公開】秋田竿燈まつり 妙技大会・大若団体自由で優勝!

 8月3日(日)~6日(火)までの4日間、秋田を代表するまつり『秋田竿燈まつり』が行われ、秋田県立大学竿燈会が迫力のある演技を披露しました。技量を競う妙技大会「大若団体自由演技」では、平成22年度・第64回に優勝して以来、2回目の優勝に輝きました。また、大若囃子方で第5位、本学卒業生で組織する県大燈和会が大若団体規定演技でベスト8に入り健闘しました。

 竿燈大通りで行われた夜竿燈では熱のこもった演技を披露して、県大の大若提灯が、夜空に美しい光の稲穂を実らせました。また、秋田駅前アゴラ広場や秋田県庁前での合同出竿でも、県内外から集まった観客を魅了、たくさんのお客様から温かい声援をいただき大変励みになりました。今後も、秋田県立大学竿燈会へのご支援のほどよろしくお願いいたします。

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【公式YouTube】秋田県立大学竿燈会 |秋田竿燈まつり2025

県大竿燈会 顧問 櫻井 健二 教授のコメント

 Q 秋田の伝統文化の継承について
 県大竿燈会に所属する学生の多くは、大学に入学して初めて竿燈と出会います。竿燈未経験者だからこそ、伝統文化を継承することの重みを真摯に受け止め、日々練習に励んでいます。その熱い想いは、先輩から後輩へと代々受け継がれています。
Q 卒業生の企業や町内で活躍について
 卒業後も企業や町内の竿燈会に所属し、竿燈を続け活躍している姿を見ると、伝統文化が受け継がれていることを実感し大変嬉しく思います。卒業して10年ほど経った卒業生が、それぞれの竿燈会で「竿代表」や「囃子代表」といった中心的な役割を担ったり、妙技会選手として活躍したりする姿は、私たちの大きな誇りです。特に今年は、かつて学生代表を務めていた8期生の卒業生が、「大若個人の部」で見事優勝を果たしました。彼らの活躍が、竿燈への情熱が世代を超えて確かに繋がっていることを証明してくれました。
Q県大竿燈会の今後の展望について
 県大竿燈会が設立された当時、秋田市竿燈会の会長や副会長から「若い学生の一時的なブームではなく、伝統をしっかりと引き継いでほしい」と託された言葉は、今も私たちの原点です。竿燈の伝統文化を未来へ継承していくためには、この県大竿燈会という組織そのものの文化を守り続けることが不可欠だと考えています。そのためにも、卒業生との連携を一層深めていくとともに、未来を担う学生たちにもこの情熱を託していきたいと願っています。


大出 雄一さんのコメント(大若団体自由演技で優勝)









鋭意、執筆中です!!少々お待ちください♪







 

妙技会予選・決勝



夜竿燈



県庁前出竿

秋田駅前・アゴラ広場出竿



秋田竿燈まつり

 竿燈まつりは、真夏の病魔や邪気を払う、ねぶり流し行事として宝暦年間にはその原型となるものが出来ていたと伝わっています。現在残っている最も古い文献は、寛政元年(1789)津村淙庵の紀行文「雪の降る道」で、陰暦の7月6日に行われた「ねぶりながし」が紹介されています。このときにはすでに秋田独自の風俗として伝えられており、長い竿を十文字に構え、それに灯火を数多く付けて、太鼓を打ちながら町を練り歩き、その灯火は二丁、三丁にも及ぶ、といった竿燈の原型が記されている。元々、藩政以前から秋田市周辺に伝えられているねぶり流しは、笹竹や合歓木に願い事を書いた短冊を飾り町を練り歩き、最後に川に流すものであった。それが、宝暦年間の蝋燭の普及、お盆に門前に掲げた高灯籠などが組み合わされて独自の行事に発展したものと言われています。