日本国際博覧会で本学のスマート農業技術が展示されています


 2025年日本国際博覧会(大阪関西万博)における、「食と暮らしの未来ウィーク」期間中(6月8日(日)~15日(日))に、多様な地域の食、伝統文化や地域の資源、最先端技術等など日本の食・農林水産業の魅力を発信する、RELAY THE FOOD~未来につなぐ食と風土~「未来へつなぐ」エリア スマート農業ブース展示として、アグリビジネス学科の 山本 聡史 准教授(アグリイノベーション教育研究センター分野融合研究グループリーダー、専門は農業機械学)が開発したスマート農業技術、『イチゴの自動選別パック詰めロボット』が展示されています。 

 スマート農業をはじめ、食と暮らしを支える農林水産業それぞれの強みや未来につなげていくための最先端の研究成果が展示されていますので、ぜひお立ち寄りください。

☆日時 令和7年6月8日(日)~15日(日)  10:00~20:00 
☆場所 大阪市夢洲EXPOメッセ「WASSE」イベントホール南側

出展の様子(秋田県立大学公式X)


イチゴの自動選別パック詰めロボット


連日、大盛況!


イチゴの重量により8パターンに仕分け


 山本 聡史 准教授


容器に不揃いに載ったイチゴの情報を一粒ごとに判別


3次元センサーがイチゴの大きさ、位置、向きを認識


ロボットハンドで一粒ずつ果実を傷つけないように吸着


ロボットハンドの吸着部分を体験


緩衝材を敷設しイチゴを傷つけない包装資材を使用 


イチゴの形状を読み取り綺麗にパックに並べます


見栄えの良い仕上がりに驚く来場者


多くのメディアに取材いただいております!

イチゴ自動選別パック詰めロボット

 山本准教授が開発した「イチゴ自動選別パック詰めロボット」は、収穫箱の自動供給、箱に並べたあとのイチゴにフィルムを掛ける作業まで省人化し、さらに、輸送時の損傷を減らす包装資材の高度化を実現しています。イチゴのパック詰め作業は、長時間作業による重い労働負担が問題である ことに加え、その能率の低さがボトルネックとなり、選果施設の処理能力が 制限され、生産者が収穫物を全量出荷できない状況が生じることがあります。これを改善するため、選果ラインに組み込むパック詰めロボットを開発しました。 開発したロボットは、イチゴを傷つけることなくパッ ク詰めでき、人手作業よりも1トレイあたりの作業時間を大幅に短縮されることから、イチゴ生産者がパック詰め作業の重労働から解放され省人化・効率化に貢献します。ロボットは、3Dセンサーで収穫箱を撮影して人工知能AIでそれぞれのイチゴの位置と向きとを認識し、規格にあったイチゴのみを選んでピッキングして出荷容器に並べます。さらに、「オセ」などの損傷発生を抑制するため、指でつかむのではなく、吸引するロボットハンドを装着しています。吸引する力は強すぎないように調整しつつ、吸引管には衝撃を吸収する緩衝材を搭載しています。現在の仕様では1時間に12kgのイチゴを処理できますが、これは熟練作業者1人分に相当、「オセ」などの損傷発生は人と同等レベルに収まっています。