SATREPSの国際共同研究プロジェクトのメンバーが来学しました

 令和7年9月12日(金)、SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)の国際共同研究プロジェクトの一環として、バングラディシュをはじめとする関係機関のプロジェクトメンバーが秋田キャンパスを訪問しました。

 今回の訪問は、本学からプロジェクトに参画している、
生物資源科学部 生物生産科学科増田 寛志 助教[専門:植物栄養学]と、今後の研究連携について議論を深めることを目的としており、研究の進捗状況や今後の学術交流の可能性に向けて意見交換を行ったほか、学内の研究施設を見学しました。

表敬訪問

 福田 裕穂学長、蒔田 明史副学長、水野 衛副学長のもとを表敬訪問しました。プロジェクトの日本側の代表である東京大学の神谷 岳洋准教授より研究についての概要説明や、バングラデシュ側の代表であるバングラデシュ農業大学のRafiqul Islam教授との懇談が行われ、研究の現状や課題、今後の展望について意見が交わされました。

会談の様子

[左] バングラデシュ農業大学 Rafiqul Islam教授 
[右]福田 裕穂学長

東京大学 神谷 岳洋准教授から概要説明

プロジェクト参加者との記念撮影

施設見学

 大学構内の実験圃場や植物栄養・肥料学実験実習室を見学し、増田助教から研究に関する話を交えた説明がありました。特に、増田助教の研究分野である、鉄分や亜鉛などミネラル栄養豊富な健康に良いイネの開発についての質問や意見が寄せられ、活発な議論が行われました。
 

温室にて栽培中の稲を前に、記念撮影

研究内容を共有

実験実習室の見学の様子

学内にて記念撮影

SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム) 

○研究課題名:「稲の安全性と高栄養価に貢献する育種および水管理技術の開発
○研究概要:
 バングラデシュは世界でも有数のコメの生産・消費大国である。このことが、コメを介した有毒元素(ヒ素)の摂取による健康被害、コメに多く含まれない微量栄養素(鉄、亜鉛)の不足による欠乏症(隠れた飢餓)を引き起こし、大きな社会問題となっている。本プロジェクトでは、育種や水管理技術により、ヒ素をあまり含まない安全なコメや、鉄や亜鉛を多く含む栄養価が高いコメを生産する技術の確立を目指す。