【横堀小学校】野生酵母を探索しパン作りに挑戦(研究室探訪)

 令和8年度に創立150周年を迎える大仙市立横堀小学校では、記念事業の一環として、パン作りに適した野生酵母を自分たちで見つけ出し、唯一無二のパン作りに挑戦しています。本挑戦には、応用生物科学科食品醸造研究グループ吉川 雄樹 助教[専門:醸造微生物学]と、吉川助教が指導する学生自主研究グループ「つめこめ!まんま秋田」の学生4名が児童の活動をサポートしています。

 6月21日には、横堀小学校の構内(教室の机・椅子、体育館倉庫のマット、ピアノの鍵盤、プールなど)から野生酵母のサンプルを採取しました。今回は、児童22名が秋田キャンパスを訪問し、吉川助教が単離した酵母を、実際に目で見てみたり、匂いを嗅いでみたり、顕微鏡で観察してみたりしました。また、吉川助教からは、「酵母とは?」「生き物とは?」というテーマで、それぞれの特徴を楽しく学ぶ授業も行われました。顕微鏡をのぞいた児童は、「うわ、なんか動いてる!」「小さいのがいっぱいいる!」「これがパンをふくらませる力なんだね!」「つぶつぶしてる!」「かわいい!」など、小さな粒々が連なっている酵母の様子を見て驚き、普段は見ることのできない微生物の世界に、目を丸くして見入っていました。

 児童たちは今後も、パン作りに適した酵母を引き続き探索するとともに、酵母を使ったパンの創作やオリジナルのレシピの開発に取り組んでいきます。このような体験を通して、新たな「発見」や「驚き」につながり、科学の面白さや探究する喜びを感じていただければ幸いです。

学生自主研究グループ

〇研究グループ名 つめこめ!まんま秋田
〇研究課題名 秋田の特産品を活用した秋田独自の米粉レシピの開発
〇メンバー 応用生物科学科1年生4名
〇指導教員 応用生物科学科/食品醸造研究グループ 吉川 雄樹 助教
 

研究室探訪/顕微鏡で酵母を観察(7月28日)

酵母ハンター 吉川 雄樹 助教[専門:醸造微生物学]


大仙市観光PRサポーター YouTube 海老らっぴん さん

アグリイノベーション教育研究センター見学

 午後からはアグリイノベーション教育研究センター/大潟キャンパスを見学しました。西村洋センター長から農業用ロボットが動く仕組みを学んだほか、スマート農機の展示や農業用ドローンの実演、情報通信技術を活用した肉牛生産と循環型畜産を実践する牛舎を見学しました。児童は、大きな瞳の牛を見つめ、優しく撫でてみたりエサをあげたりして牛と触れ合いました。命の温かさや食の大切さを肌で感じる貴重な学びの機会となりました。
 

【参考】吉川助教の研究