本学大学院生の発表論文が日本建築学会大会若手優秀発表賞を受賞

 現在、システム科学技術研究科 総合システム工学専攻 環境計画学研究グループに所属している大学院生・湯本雅弘さんの発表論文「浸水被害後の室内真菌汚染の防除に関する研究 その2 山形県内の保育園を対象とした床下の付着真菌濃度および水分活性の長期計測」が、2025年日本建築学会大会(九州)学術講演会の若手優秀発表賞を受賞しました。

研究室教員からのコメント

 
 日本建築学会大会学術講演会は、毎年、全国規模で開催される学会であり約7,000題の研究発表がされます。湯本さんが専門とする建築環境工学分野での発表は約1,200題になります。今回受賞された若手優秀発表賞は、30歳未満の発表者のうち上位10%が受賞できる名誉ある賞になります。審査の観点は、研究の新規性、独創性、信頼性、学術的意義、発表と質疑の的確性であり、それらの全てが評価されます。
 湯本さんの発表論文は、20248月に山形県内で発生した豪雨による水害により床上浸水した保育園を対象として、被災直後から復旧支援の一環とした継続的な室内環境の調査結果を速報的にまとめた内容になります。このような浸水被害を受けた建物は、構造的にはダメージが少ないため、適切な処置を施せば使い続けることができます。浸水により濡れてしまった建築部位を乾燥させ、カビの発生を抑制することが重要となりますが、それらの評価を一年半継続したことは過去には例がなく、この論文では学術的にも極めて貴重な知見を提示しています。
 湯本さんの綿密な分析結果は完成度が高く、発表会場での的確な質疑が高く評価されたと思います。
 この度の受賞、おめでとうございました。