【あきた産学官交流プラザ】秋田わか杉科学技術奨励賞・合谷助教が登壇~地域の課題解決と新産業創出を目指して~
本イベントは、県内の産業界・行政・学術機関が連携し、地域の課題解決や新産業創出を目指す重要なプラットフォームで、本学システム科学技術学部 機械工学科の合谷 賢治(ごうや けんじ)助教が登壇しました。合谷助教は、優れた研究業績が評価され、将来の科学技術を担う若手研究者に贈られる「令和6年度秋田わか杉科学技術奨励賞」を受賞。本学においても、技術革新と地域活性化の架け橋となる、今最も注目を集める研究者の一人です。
システム科学技術学部 機械工学科の合谷 賢治 助教[専門:レーザー加工]
■ 合谷助教の研究概要
合谷助教は、光ファイバー(光の伝送路でインターネット回線のほか医療分野や照明機器等にも利用)にレーザー加工して光ファイバーセンサーを開発する研究に取り組んでいます。超短パルスレーザーを用いた電子・電気部品の新規加工技術を開発したことで、細かく均一な加工を実現し光ファイバーを高品質化させることに成功しています。また、光ファイバーセンサーを近未来ロボットの人工神経などの開発も目指しており、こうした研究は、半導体関連部品の集積化だけではなく、本県の新規産業の創出にも繋がることが期待されます。また、合谷助教の実験室には、世界で数カ所しかできないレーザー加工の技術と環境が整っています。秋田わか杉科学技術奨励賞を受賞
■ 講演テーマ:「大学から見た産学連携の実際 ― 新規産業創出と人材育成をつなぐ」
専門のレーザー工学において、精密加工技術の社会実装に取り組む合谷助教は、実際の共同研究の事例を交えながら、大学の研究シーズがいかに地域産業の競争力強化や次世代の人材育成に寄与するかを解説しました。主な概要は以下のとおりです。〇大学を「不確実性を下げる実験場」として活用してほしい
企業が自社で高額な設備、例えば、数千万〜1億円のレーザー装置等をを導入するのは非常に負担が大きくリスクも高い。そこで、大学の研究室を技術検証の場として有効に活用してほしい。大学への外注や共同研究は、プロセス開発のコスト面でも非常にコストパフォーマンスが良く、企業の新規事業における不確実性を下げる有効な手段であると考えている。
〇学生を企業のプロジェクトへ
例えば、秋田県の労働力不足を学生を県内企業への就職を促し補くことは、数字上からみても現実的ではないと考える。そのため、卒業後の引き止めに注力するだけでなく、学生が在学する4〜9年間(学士~修士~博士)に、いかに学生を企業のプロジェクトに巻き込むかが重要である。学生にとってもモチベーションが向上するとともに、就職活動においてもミスマッチ防止に直結する。
〇 秋田の学生の「自信」を呼び起こすアプローチ
秋田の学生は「真面目だが自信がない」傾向が見受けられる。企業側は単に求人を出すだけでなく、「君のこの視点が必要だ」と具体的に、かつ熱烈にアプローチしてほしい。社会課題を企業から提示し、学生を直接雇用する「ハブ」として大学を活用することが、学生のポテンシャルを爆発させ、結果として地域産業の活性化に繋がるのではないか。
[右]システム科学技術研究科 石田 岳土(いしだ がくと)さん
合谷助教が進めるレーザー工学の社会実装プロジェクトを支えている


