【いつでも青春キャンパス】コーヒーかすは「宝の山」!?

エダマメ栽培で探る資源循環の可能性 身近な疑問を研究の種に。
]松本武彦教授]シニア大学生の佐々木美喜子さん(67歳) 

 シニア大学生の佐々木美喜子さん(67歳)は、生物生産科学科の松本武彦教授 [専門:土壌肥料学]の指導の下、『コーヒーかすの簡単な肥料としての利用方法に関する研究』に取り組んでいます。

 佐々木さんが研究のターゲットにしたのは、毎日の安らぎのひと時から生まれる「コーヒーかす」です。入学前から、家庭から大量に排出されるこの廃棄物を、家庭菜園などで肥料や土壌改良材として有効に再利用できないか――。そのような疑問を持っており、大学では誰でも自宅で実践できる循環型農業のカタチを求めて研究に取り組んでいます。

 科学的なアプローチで効果を検証するため、秋田の特産品でもあるエダマメを用いた比較実験を設計しました。6月に開始された実験では、以下の3つの条件で鉢を用意し、苗を植え付けし、10月2日には、大きく育ったエダマメを収穫しました。
【鉢A】土の上にコーヒーかすを「マルチング」のように被せる
【鉢B】土の中にコーヒーかすを直接混ぜ合わせる
【鉢C】比較用として、コーヒーかすを一切施さない(対照区)

 「見た目では、土の上に被せたⒶの鉢が一番良く育っているように感じますが、実際の結果はどうでしょうか」と期待を寄せる佐々木さんに対し、「3つの鉢を比べると雑草の発生が違いますね」。松本教授は、単なる肥料としての側面だけでなく、「防草効果」という新たな可能性も現場の観察から指摘しました。

  今後、刈り取ったエダマメは、乾燥させた後の重量(乾重量)を精密に測定し、実の付き方や株の成長度合いを詳しく分析していく予定です。佐々木さんは、「家庭菜園を楽しむすべての人に役立つ、簡単な再利用法を確立したい!」と力を込めました。

 【生涯学習プログラム『いつでも青春キャンパス』】
 65歳以上の方を「シニア大学生」として1年間、本学で受け入れ、在学生と一緒に学習や研究、課外活動に取り組む生涯学習プログラムです。