【いつでも青春キャンパス】ミクロの攻防に知的好奇心が躍る
趣味の果樹栽培から、サイエンスの最前線へ
シニア大学生の保坂直樹さん(77歳)
シニア大学生の保坂直樹さん(77歳)は、長年、趣味で作物や果樹の栽培を楽しんできましたが、「なぜ病気になるのか、その根本を知りたい。知識をもっと身につけたい」という思いから、生物生産科学科の栽培実習や関連講義を熱心に受講しています。1月23日には、生物生産科学科の藤晋一教授の講義「植物病理学」を受講しました。この日は、目に見えないウイルスの増殖メカニズムと、それに対抗する植物の生命力をテーマに講義が行われました。
藤教授は、ウイルスが植物の細胞内に入り込んだ際、自らの遺伝情報(RNA)を宿主の仕組みを巧妙に利用して大量複製する「乗っ取り」のプロセスを解説しました。 さらに、植物側の防護機能として、植物は増殖したウイルスのRNAを特殊な酵素によって分解・無力化する仕組みを持っており、細胞内では常に目に見えない戦いが繰り広げられていることを解説しました。
最先端の分子生物学にも触れる難度の高い内容でしたが、保坂さんは身を乗り出すようにして解説に耳を傾けていました。「ウイルスと植物の宿主が、細胞レベルでこれほどの攻防を繰り広げているとは…。理屈を少しずつ理解できると、庭の果樹を見る目も変わってきます。知らない世界を一つずつ紐解いていく感覚は、何にも代えがたい喜びです」と語りました。
【生涯学習プログラム『いつでも青春キャンパス』】
65歳以上の方を「シニア大学生」として1年間、本学で受け入れ、在学生と一緒に学習や研究、課外活動に取り組む生涯学習プログラムです。 .
「難しいけれど知らない世界を知ることは本当に楽しい!ミクロの攻防に知的好奇心が躍ります」——

