大学院:生物資源科学研究科
物質文明の成果の下、私たちは豊かな生活を享受しているかに見えますが、食料、エネルギー、環境の面で重大な問題を抱え込んでいます。これらの問題解決なしには人類の未来はありません。解決の鍵は再生可能な生物資源と人類の共存関係の樹立にあると考えます。その原理を解明し、ふさわしい技術を確立することがわたしたちの課題です。本研究科では、今までの農業システムを再吟味し、新しい生物機能の発見と応用を通じて、これらの課題に取り組みます。【お知らせ】
2024/ 5/12 本学大学院生が「日本生態学会」及び「森林・林業技術交流発表会」で受賞しました | |
2024/ 3/13 本学大学院生が日本農芸化学会で優秀発表賞を受賞しました | |
2023/12/24 本学大学院生の研究成果が岩手日日新聞に掲載されました | |
2023/ 8/29 本学大学院生の論文が国際学術雑誌「Scientific Reports」に掲載されました | |
2023/ 8/03 本学大学院生が日本食品工学会で「優秀発表賞」を受賞しました | |
2023/ 7/19 本学教員と大学院生が日本土壌肥料学会で受賞しました | |
2023/ 2/03 本学大学院生が糸状菌分子生物学コンファレンスで学生優秀ポスター発表賞を受賞しました | |
2023/ 1/04 本学大学院生が⽇本⾷品科学⼯学会および⽇本⾷品⼯学会で受賞しました | |
2022/ 9/06 センパイの研究のルーツにせまる研究情報誌『Roots』第2号を発行!! | |
2022/ 5/06 本学大学院生が森林・林業技術交流発表会で奨励賞を受賞しました | |
2022/ 4/11 本学大学院生が日本水環境学会で年会学生ポスター賞(ライオン賞)を受賞しました | |
2021/12/14 本学大学院生が生物学会シンポジウムでポスター賞を受賞しました | |
2021/10/18 本学大学院生がDTXIV International Conference of Arid Land Studiesで発表賞を受賞しました | |
2021/ 9/16 本学大学院生が東光虻川ものつくり財団の助成対象に採択されました | |
2021/ 8/02 本学大学院生が日本応用糖質科学会で奨励賞を受賞しました | |
2021/ 5/17 本学大学院生が日本植物病理学会で学生優秀発表賞を受賞しました | |
2021/ 3/02 本学大学院生が森林・林業技術交流発表会で奨励賞を受賞しました | |
2021/ 2/15 本学大学院生が技術士一次試験に合格しました | |
2021/ 1/05 本学大学院生が森林・林業技術交流発表会で奨励賞を受賞しました | |
2020/12/05 本学大学院生が環境DNA学会で優秀賞を受賞しました | |
研究情報誌Roots
人間と生物の共存をはかる新しい知恵と技術を開発する
高度専門職業人の養成を重視
高等教育機関として教育面・人材養成面で地域社会からの期待が大きい高度専門職業人の養成を重視するとともに、後期課程については、より高度で専門的な業務に従事できる高度技術研究者の養成に重点を置いた教育研究指導を進めている。
社会人再教育の重視
全国的な学部卒業者や社会人の大学院入学希望者の増加、さらには産学官連携による科学技術基盤の形成が課題となっている秋田県における潜在的なニーズに積極的に対応している。
少人数教育
論文指導、実験指導における少人数教育体制が確立しており、教員と「Man to Man」で研究を進めることができる。
研究成果の発信を積極的に支援
フィールドに密着した教育と研究が一体的に行われ、学会等を通じて成果を広く発信することを支援している。
自然の恵みを活かした豊富な研究対象
白神山地、仙北平野の農耕地、雄物川、男鹿半島など多様な自然環境を誇り、研究対象の豊富さは他に類をみない。
全国トップレベルの高度な研究基盤の完備
大学では唯一ともいえるバイオテクノロジーセンターをはじめ高度な研究基盤が整備されており、これらを駆使することにより、効率性良く研究を進めることができる。
生物資源科学専攻
~「現場と研究室の直結」による問題解明と解決の促進~
本研究科では、平成23年度よりこれまでの2専攻体制から「生物資源科学専攻」1専攻に統合しました。秋田にあるという立地をフルに生かして、生物資源における問題発生の現場から、解決策を研究する研究室、そして、その結果を再度現場にフィードバックする「現場と研究室の直結」による研究・教育を行います。
修了生インタビュー
博士前期課程
生物資源科学の基礎技術を駆使するエキスパートの育成
博士前期課程では、学部教育の基礎に立って、バイオテクノロジーなど生物資源科学に関するより高度な専門性を身につけ、それを必要とする社会的背景に対する幅広い視野やものの見方・考え方ならびに実地調査や機器分析における取り扱い技術と手法を習得し、加えて企業や公務などにおいて専門知識や技術を効率よく運用するマネジメント能力を兼ね備えた高度専門職業人を育成します。
各分野における修士論文研究指導に加え、幅広い視野を涵養するため、実験実習(実地調査や機器分析の技術習得)および地域の研究機関・企業・NPOなどとも連携したオムニバス方式による分野横断的な講義を配置します。
課程修了後の農業関連、食品関連、医薬農薬関連、環境関連などの進路希望に応じて、履修モデルや履修推奨科目を提示して指導します。
研究テーマ
博士前期課程の研究テーマはこちら修士論文の主な研究テーマ
副腎髄質のカテコールアミン生合成でセクレトグラニンⅢが果たす役割 |
八郎湖底質におけるMicrocystis属細胞の生残に及ぼす水温と酸化還元状態の影響 |
ax2-5をイネ品種Kasalathと交配した後代に見られる枝梗を繰り返し分枝する系統の遺伝学的解析 |
緑膿菌に感染する環境分離バクテリオファージPFKに関する研究 |
曲げ木加工における木材の変形挙動と樹種依存性 |
秋田県における幼児期の自然体験の現状 |
未分解澱粉のゲルろ過法を用いた澱粉構造解析法の確立と様々な変異体米の澱粉構造および物性の解析 |
中山間地域における買物弱者化と住民共同店舗の継続性に関する研究 |
微少な甲虫が春咲きの植物の送粉生態に及ぼす影響 |
イネの雄性配偶子分化に必須なR2R3型MYB転写因子 |
ポテックスウイルス属ウイルスの感染実態と遺伝的多様性の解明 |
シアノバクテリア由来枝作り酵素の変異解析 |
作り酵素(BE)IIbとスターチシンターゼ(SS)IIaが欠損した二重変異体米が胚乳澱粉の生合成過程で形成する酵素複合体の解析 |
優良遺伝資源の活用を目指したウシES細胞・iPS細胞の作出に関する研究 |
抗酸化酵素SOD2の過剰発現がマウス悪性黒色腫細胞株の浸潤・転移に及ぼす影響 |
内分泌細胞の高コレステロール組成分泌顆粒膜に結合するタンパク質群の探索と機能解析 |
放線菌 Streptomyces galbus Y2944のキシラン資化能に寄与する遺伝子の解析 |
イネ葉身機動細胞におけるケイ酸体の形成過程とナノ構造解析 |
コーヒー(Coffea arabica )のテルペン類配糖化酵素遺伝子の単離同定と機能解析 |
ワカサギを用いた湖沼における高度不飽和脂肪酸供給量の評価 |
マンガン酸化リアクター内における従属栄養マンガン酸化細菌への有機物供給システムの解明 |
樹木の結実豊凶は“種の出会い”をどのように変えるか:落下種子の局所的多様性 |
シカの採食を介した植物間の相互作用の解明 |
熱環境がウシ凍結融解精子の機能性に及ぼす影響 |
農地水利用と洪水を連続解析可能とするシームレス一体型解析モデルの開発 |
秋田県大潟村におけるタマネギ作導入による水田作経営の成立条件 |
第三セクターによるミルクプラントと酪農家・消費者の地域振興意識 |
博士後期課程
生物資源科学の新たな地平を拓く研究者の育成
博士後期課程では、生物資源科学に関して広範な専門知識と問題発見・解決能力を持ち、独創的な研究分野を開拓できる研究力と創造力を有し、それを大学・研究機関・企業・ベンチャーなどで発揮する高度技術研究者の養成を目指します。
高度技術研究者として広範な専門知識と問題発見・解決能力を身につけ、独創的な研究分野を開拓する能力を開発するため、高度で先端的なバイオテクノロジーの習得や、そのアプローチ方法および課題解明への応用手法を身につけることができるよう、複数教員による組織的な研究指導を行います。
高度に専門的な実験を積極的に推進し、科学的真理追究と社会的課題解決に向けた能力を涵養するため、講義科目をあえて配置せず、研究実験とこれに関連する演習に集中させます。一方で、随時、学内外の専門家による特別セミナーなどを開催して、最新の知識と考え方を会得する機会を提供します。
研究テーマ
博士後期課程の研究テーマはこちら博士論文の主な研究テーマ
水稲種子伝染性病害の制御技術に関する研究 |
水稲代かき同時浅層土中播種栽培における根出し種子の苗立ちおよび保存に関する研究 |
生活排水の無終端水路反応槽における亜酸化窒素の動態と抑制技術の構築に関する研究 |
Phlyctema vagabunda Desm. によるリンゴ果実の小黒斑症状の発生に関する研究 |
淡水二枚貝タテボシガイの藍藻資化能の評価と環境DNAを用いた湖沼におけるモニタリング手法に関する研究 |
【修了要件】