【キャップストーンプロジェクト】薬用作物振興と農業経営の未来を調査(アグリビジネス学科×美郷町)
薬用植物の生産振興と集落営農組織の存続に向けて!!
生物資源科学部アグリビジネス学科の学生8名(政策・経営マネジメントプロジェクト/指導教員:上田賢悦 教授[農業経営学]、濱村寿史 准教授[農業経済学・農業経営学])が、美郷町の課題解決にチャレンジしました。
わが国では農業従事者の高齢化と減少により農業生産基盤の維持が危ぶまれており、美郷町においても同様な状況にあります。そのような中で、農業の担い手として期待されるのが「集落営農」です。また、美郷町では条件不利地の山間農地の活用を図るため、「生薬の里美郷」構想を立ち上げて薬用作物の生産振興に取り組んでいます。「集落営農・担い手確保」と「薬用作物生産振興」は美郷町にとって重要なテーマであり、次なる一手を打つための行政支援の在り方を再構築することが求められていました。
美郷町役場農政課からの課題提案を受け、学生は2班に分かれて、[テーマ1]美郷町内の集落営農組織や農業法人への聞き取り調査、[テーマ2]薬用作物生産者への聞き取り調査を行うとともに、石川県金沢市・白山市や新潟県新発田市での先進事例調査を行いました。今回、学生は美郷町役場を訪問し、これまでのヒアリング調査の結果から課題解決方策の提案を行いました。「集落営農・担い手確保」としては、「集落営農組織との連携型新規就農支援システム」やそのシステムの下での「新規参入者経営モデル」の提案を、「薬用作物生産振興」としては、現状を評価した上で、地域に根ざした持続可能な薬用作物生産体制を構築するための短期的・中長期的改善策の提案を行いました。
学生は、農業経営の中にある事象や農業経営を取り巻く事象に対して「なぜ?」と問いかけることを繰り返しました。そして、グループ内で議論をし、考えることを止めず、考え抜いて結論を導き出しました。事象を追求する過程や結果を表現した学生の提案は、農業農村の現場にしっかりと届いていました。この経験を活かし、卒論研究に取り組んでほしいです。(指導教員:上田教授)
[テーマ1]集落営農組織における従事者確保に向けた課題と対応策[指導教員:濱村 寿史 准教授]
農業の持続可能性において最大の課題である従事者確保に焦点を当てました。石川県などの先進的な農業法人の事例を調査し、特に美郷町の組織へ応用する可能性を検討しました 。役場や集落営農組織の支援の下、新規参入者を受け入れ、オペレーター業務を委託することで、集落営農組織、新規参入者、地域それぞれにとってメリットが生じるシステムと、他産業並みの所得を実現可能な新規参入者経営モデルを提言しました。(石川県)株式会社金沢アグリプライドの皆さんと記念撮影
(美郷町)農事組合法人雁の里にてヒアリング調査
(美郷町)町田生産組合にてヒアリング調査
[テーマ2]地方自治体による薬用作物生産振興の到達点と今後の対応方策[指導教員:上田 賢悦 教授]
美郷町では「第3次美郷町総合計画」に基づき、地域特性を活かした薬用作物の生産振興に取り組んでいます 。学生たちは、美郷町における生産の現状を詳細に調査し、産地としての更なる発展に向けた課題を整理するとともに、美郷町が主導する振興策が、実際の生産現場でどのように機能しているのか、持続可能な産地育成には何が必要なのかを実態調査を通じて深く考察しました 。美郷町での作業体験.jpg)
生薬の生産現場を視察
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キャップストーンプロジェクト最終成果報告会に向けて
学生たちは今回の調査を通じて、単なるデータの分析にとどまらず、経営者や自治体担当者との直接的な対話から、理論と現実のギャップを肌で感じることができました。今回の意見交換で出された内容を踏まえ解決策をブラッシュアップして、7月に開催予定のキャップストーンプロジェクト最終成果報告会で、地域農業の活性化に向けた具体的な提案・発表を行う予定です。真摯に現場と向き合い結論へ導い点を高く評価(上田教授)
学生の斬新な視点とアイデア高くを評価(美郷町)
【お知らせ】秋田県立大学キャップストーンプロジェクト最終成果報告会
学生たちが、地域の課題解決に向けて一歩一歩 取り組んできた本プロジェクトの集大成となる最終成果報告会を、秋田拠点センターアルヴェにて開催いたします。学生ならではの斬新な視点と、現場で培った実践的な解決策を発表します。日時:令和8年7月9日(木)
場所:秋田拠点センターアルヴェ [1階 きらめき広場、2階 多目的ホール]
内容:学生によるプロジェクトの成果発表、ポスター展示 、特別講演会等
※詳細が決まりましたら、本ページにてお知らせします。

