出張!イノベーション創造学習塾2025を開催しました
未来を担う子どもたちの科学への興味を育み、秋田県の理科教育をさらに推進します
本事業は秋田北高校のサポートのもと実施しました!
本イベントは、本学と秋田大学が共同で運営する「電動化システム共同研究センター」が後援し、小学5年生と6年生を対象に県内3会場で実施している小学生向けの体験型の出前科学教室です。能代会場、本荘会場に引き続き、今回の秋田会場では児童30名が参加、電動化のコアである「モーター」を実装したドローンの工作、および「風、光、熱を使った環境発電」の実験等を通して、再生可能エネルギーについて学びました。
本事業は、理科好きの子どもを増やし、将来の秋田県の産業やテクノロジーを支える人材を育てることを目的とする全県一区のバーチャル科学部「あきたサイエンスクラブ」の受託事業として実施しました。また当日は、本事業を受講していた秋田北高校の2年生14名が児童のサポート役を務めました。
ドローンを作って飛ばしてみよう!(講師:情報工学科 寺田 裕樹 准教授)
ドローンとは何なのか、ドローンが飛ぶ仕組み、ドローンの活用方法などについて座学で学んだ後に、市販の簡単なキット(クアッドコプターと呼ばれる手のひらサイズ(重量60g)のドローンを組み立て、実際に飛ばしてみることで、体験的にドローンの飛行原理を理解しました。
4つのプロペラがなぜ安定して飛ぶのか、プロペラの回転数や角度を変えることで、どのように前後左右に動くのかを、実際の操作を通じて体験しました。また、私たちが暮らす社会で、農業の農薬散布や災害時の救助活動、洋上風量や建物の点検など社会での活用事例を学びました。児童は、ドローンを自由自在に操縦し、狙い通りに着地に成功すると、「やったー!やったー!」と、飛び上がって大喜びする姿が見られました。
作ろう!学ぼう!自然を使った発電機 ~風・光・熱~ (講師:知能メカトロニクス学科 長南 安紀 助教)
風力発電、太陽光発電、地熱発電について学んだ後、ペットボトルで風車を作り、実際に団扇で風を当てて発電量を計測しました。太陽光発電では太陽光パネルとライトを使ったデモを行い、地熱発電では「ペルチェ素子」を使って氷と体温の温度差で発電する体験をしました。
自然の力を利用して電気エネルギーを作り出す環境発電が様々な場所で利用されていますが、特に秋田県は、風力発電と地熱発電を主力に再生可能エネルギーの導入を積極的に進めている現状等を理解しました。また、直流電流により冷却・加熱を自由に行える「ペルチェ素子」という熱電変換素子を用いて、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する「熱電発電」も体験。冷たい氷の上に「ペルチェ素子」を設置し手を押し当て、”温度差”によりで発電し小さい風車が回り始めた時は、大きな歓声が上がりました。