【学生団体 Beginners】「藍」の収穫および染色体験を行いました


左から、地域おこし協力隊の若狭晴香さん/大潟村国際交流員マティさん/ Beginners 馬場彩花さん三村保翔さん地域おこし協力隊の佐藤裕奈さん

 「オーガニックビレッジ」を宣言する大潟村では、地域おこし協力隊が中心となり、農薬や化学肥料を使用しない環境に配慮した多種多様な野菜や草花を栽培しています。この度、栽培を進めてきた「藍」の収穫が終盤を迎え、地域課題解決に向けた幅広い活動を展開する本学の学生団体Beginners(ビギナーズ)のメンバー2名が、「藍」の収穫および染色を体験し、植物としての「藍」への学びを深めました。
 

Beginners 馬場彩花さん 三村保翔さん

藍(大潟村「みんなのオーガニックファーム」)

 日本古来の染料である「藍」は、天然由来のため環境への負荷が少なく、伝統文化の継承と環境保護の両面から注目されています。普段、作物栽培や自然環境について学んでいる学生たちは、植物としての「藍」の栽培方法や歴史、さらには今後の活用の可能性などを学ぶ機会として実施しました。

 藍染めでは、葉を乾燥させたり発酵させたりして作った染料を使う方法が一般的ですが、今回、学生たちが挑戦したのは、とりたての葉を使う「生葉染め」と呼ばれるもので、短い時間で作業を行い淡い色合いに染まるのが特徴です。まずは、鎌を使って手際よく「藍」を収穫し、収穫後は、一枚一枚、丁寧に葉をもぎ取りました。葉っぱを選別した後、ミキサーで液状にし、これを消石灰と熱湯、ブドウ糖、ビタミンCなどと一緒に混ぜて発酵させることで染料を完成させました。できた染料に綿麻を浸して、染色にも挑戦しました。綿麻に「藍」の鮮やかな色合いが浮かぶと2人は大きな歓声をあげました。

 なお、今回の「藍」の栽培指導においては、本学生物生産科学科の戸田 武 准教授[植物病理学]が担当し、学術的なサポートを提供しました。また、収穫後の染色指導については、1948年創業の秋田市土崎の老舗、渡修(わたしゅう)呉服店様の全面的なご協力をいただき実施いたしました。大潟村では、今後も「藍」の栽培を継続し、村の新たな地域産業として育てていく方針です。本学は引き続きその実現に向け支援を続けてまいります。
 


藍を鎌で収穫


丁寧に葉をもぎ取り葉っぱを選別


ミキサーで液状に


 濃いのと薄いの2種類で挑戦


何とも​​​​美しい色合いに


模様がつくように布を糸で縛ったり石を包んだりしました


消石灰、ブドウ糖、ビタミンCと一緒に混ぜて発酵


鮮やかな色合いに染まりました!


ABS秋田放送&秋田魁新報に取材いただきました


日々の暮らしに藍染めを!綺麗な色がとても感動的


藍染めの歴史は紀元前2000年のエジプトに遡る

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