【スマート農業指導士育成プログラム】ロボット農機演習
わが国の農業は、担い手の高齢化や減少が進むとともに生産現場では多くの課題を抱えています。このような中で、現場の課題を先端技術で解決するスマート農業への期待は一層高まっており、アグリイノベーション教育研究センターでは、令和4年度から『スマート農業指導士育成プログラム』を展開しています。 本年度のプログラムには、農業従事者や行政職員、農業法人・団体など24名が参加しており、スマート農業を生産現場で実践・普及するために必要な知識や技術、技能の修得を目指し、年間34科目69.5時間の座学・演習を履修しています。6月20日(金)、アグリイノベーション教育研究センターで、本プログラムにおける「ロボット農機演習」を実施しました。本演習では、株式会社クボタの幅広い知見を持つ技術者の指導のもと、搭乗せずに自動運転ができるロボット田植機と有人監視のもと、耕うんや代かきなどの圃場内作業を自動で作業を行わせることができるロボットトラクターの演習を行いました。
講師陣からは、「圃場の隅から隅まで、誰でも簡単に美しい植え付けができるため、苗の無駄もなく稲の生育も揃う。作業の省力化に加え収量向上が期待できる」、「省力化とコスト削減に貢献するだけではなく、精密な作業により、肥料や農薬の過剰な散布を防いで環境負荷も低減する。無駄な燃料消費も抑えられることからCO2排出量の削減にも貢献する」、「初期導入コストが高額である点、サイバーセキュリティ対策、多様な農作業への対応など更なる改善が望まれる」など、スマート農機の特徴や導入効果、活用事例などについて解説いただきました。
受講者からは、「田植えの精度も非常に高くリモコン操作も容易で、肉体的にも精神的にも負担軽減が期待できる」、「ロボットトラクターは水田用がメインに開発されているとのことで畑作作業にも対応できるようになることを期待する」、「想像以上に便利で驚いた。特に広い田んぼでの作業ではその効果を強く実感するはずなので、現場の生産者さんに提案していきたい」と意気込んでいました。
講師は株式会社クボタの技術者
田植え作業の開始や緊急停止などリモコンで遠隔操作
ほ場の形状を認識させ手動で外周走行、マップ作成
高精度な自動操舵で数センチ単位の位置測位が可能
スマート農業は女性農業者にとっても心強い味方
最先端の農業技術を現場に実装!
実習地の大潟村で今年初めて30度を超えた