ドローンで森林の空気を測る!宮城学院で本学教員が観測授業を展開

 生物資源科学部 生物環境科学科井上 誠 准教授[専門分野:気象学]、および 同学部アグリビジネス学科永吉 武志 准教授[専門分野:水理学・河川工学]は、8月5日から7日の3日間にわたり、宮城学院中学校高等学校にて「ドローン操作および温室効果ガス」に関する授業を実施しました。

 井上准教授と永吉准教授は、本学が開発したCO2観測用ドローンを用いて、上空の温室効果ガスを測定する方法について宮城学院中学校高等学校の高校生5名と神奈川大学附属中・高等学校の高校生2名に指導を行いました。

 観測は宮城学院の敷地に隣接する水の森公園で実施され、緑豊かな森林上空のCO2データを取得することができました。高校生の皆さんは積極的に観測準備に関わり、終始和やかな雰囲気の中で調査が進められました。また、授業の合間には、本学教員が宮城学院の施設を見学する機会にも恵まれ、同校の長い歴史に加え、教育環境や地域との深い関わりを実感する貴重な時間となりました。

 なお、本授業は、神奈川大学附属中・高等学校の溝上 豊 先生を代表者とし、宮城学院中学校高等学校および本学との共同調査の一環として、公益財団法人中谷医工計測技術振興財団の科学教育振興助成により実施されました。

井上准教授のコメント

 この度の合同調査実習には、本学からは永吉武志先生と私の2名が、観測指導の講師として参加いたしました。2泊3日の形式による高大連携授業は初めての試みで、手探りの部分もありましたが、両校生徒の皆さんの真摯な姿勢と熱意に圧倒され、楽しく授業を進めることができました。最終日の生徒の皆さんによるプレゼンテーションは入念に準備されており、内容も充実していて非常に印象的でした。宮城学院に隣接する公園は緑豊かで、大都市でありながら「杜の都」と呼ばれる理由を実感する機会となりました。なお、宮城学院の卒業生が現在本学に在籍しており、その学生が高校時代に溝上豊先生にご指導いただいたというご縁もあり、今回の実習が実現する運びになりました。代表者である溝上先生をはじめ、神奈川大学附属の石井明希穂先生、宮城学院の鎌田隆史先生にも多大なるご協力をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。今後の共同調査の機会も、心より楽しみにしています。
 


そもそもドローンって何?


どうやって温室効果ガスを測るの? 


教室を出て、いざ公園へ


メンバー全員で飛行準備


飛行チェックは入念に


いよいよ空中授業の始まり!


早速動かしてみよう (神奈川大附属の皆さん) 


操作方法は意外とシンプル(宮城学院の皆さん)


慣れるとUFOみたいな動きも可能に!


杜の都・仙台は緑も豊か!


屋内でも操作スキルは加速中!
(左端の操縦者は宮城学院・鎌田隆史先生)


ドローン日和の楽しい3日間でした
(左端は神奈川大附属・溝上豊先生
左から3番目は神奈川大附属・石井明希穂先生)

アグリビジネス学科4年 菅原 穂香 さん

 宮城学院の卒業生で、高校時代に溝上豊先生にご指導いただいたご縁もあり、今回の実習が実現しました。
 ※写真は、まちづくりイベント「木都散歩2025」でボランティアとして活動する菅原さん
 

☆公益財団法人中谷医工計測技術振興財団webページ
 【神奈川大学附属中・高等学校】ドローンを用いた仙台の森上空の二酸化炭素濃度の測定
☆宮城学院webページ
 自然科学班・ドローン環境調査実習
☆宮城学院インスタグラム
 ドローン環境調査実習
☆河北新報オンライン
 仙台市街地の森を大切に 宮城学院、神奈川大付属の両中・高生が森林を共同調査 二酸化炭素や酸素濃度測定