本学卒業生が出品した日本ナシが種苗交換会で知事賞・壱等賞を受賞

 11月1日から5日まで鹿角市で開催されている「第147回種苗交換会」において、本学卒業生で男鹿梨の栽培、販売に取り組んでいる「めぐみ農園」の高橋一成さん(応用生物科学科卒/宮城県・仙台一高出身)と真由さん(アグリビジネス学科卒/兵庫県・明石高校出身)夫妻が出品した日本ナシ品種「あきづき」が、見事、知事賞・壱等賞を受賞しました。

 本学在学中は、生物生産科学実習(担当教員:櫻井健二教授)などで、果樹・野菜の栽培技術やトラクタの運転技術を学ぶとともに、県内でも有数のりんご産地・横手市での果樹体験や男鹿市・藤原梨園でのインターンシップ、さらには大潟村での農業バイトを通して、就農に対する強い憧れを抱き、将来への夢を膨らませました。

 卒業後は就農を目指し、地域農業の優れた担い手を育成する県の研修制度「未来農業のフロンティア育成研修」を2年間受講、農業技術や経営のノウハウを学びました。また、研修中から男鹿市やJA秋田なまはげの手厚い支援を受け、市内の園地を訪問し、その中から、「めぐみ農園」を営む渡部啓一さんとの出会いが決め手になり、今年4月に新規就農の夢を実現しました。

 高橋さん夫婦は現在、園地2㌶で「幸水」「秋泉」「南水」など6品種を手掛けています。愛情を注いで育てた今年のナシは、果汁が豊富で瑞々しく、甘さと酸味のバランスも絶妙で、一口食べるとシャリシャリとした歯切れのよい食感が口いっぱいに広がり、高橋さんの自信作に仕上がりました。なお、繁忙期には県大生もアルバイトで梨の栽培に携わり、栽培技術の指導はもちろん学生生活や進路上のアドバイスを行うなど、後輩たちの良い手本にもなっています。

 高橋さん、担い手の確保に悩む産地が多い中、先代の渡部さんの味をしっかり継承し、男鹿梨の産地を守り、将来は地域を牽引し盛り上げるリーダーとして活躍してください!! 期待しています!!
 

(参考)2024秋田竿燈まつり妙技会で入賞

 101名が参加した「大若個人」で高橋一成さんが6位に入賞!!