【スマート農業指導士育成プログラム】農業用ドローン演習

 7月4日(木)、アグリイノベーション教育研究センターで、「令和6年度スマート農業指導士育成プログラム」における、農業用ドローン演習を実施しました。

 本年度のプログラムには、農業従事者や行政職員、農業法人・団体など 20 名が受講しており、スマート農業を生産現場で実践するため、ロボット技術、ICT・IoTなどスマート農業の普及に係る幅広い分野について、年間 33 科目 67 時間の座学・演習を履修しています。

 農業用ドローン演習では、ドローンの飛行原理や活用方法、法令関係や農薬散布の基礎知識などの座学に加え、(株)池田東光鉄工(株)の幅広い知見を持つ技術者の指導のもと、機体のセッティングに始まり、手動飛行、手動と自動飛行および自動飛行といった各飛行技術を学び、実際にドローンを操縦し農薬を散布する訓練を行いました。

 講師陣からは、「ドローンを使うことで、より精密な作業が可能になるだけでなく、中山間地域のような不整型な圃場においても、労働負担の軽減や作業性の向上、コスト削減が期待できる」「農薬散布と同様、センシングを活用した技術の進歩によって、必要最小限の肥料で効率よく散布を行えるようになり、収量増と品質向上が期待できる」など、農業用ドローンの特徴や導入効果、活用方法と省力化事例などについて解説いただきました。

 受講生は、「安全かつ正確に農薬散布を行う操縦スキルを身に着けることが大事」「散布する農薬についても、液状のみでなく粒状も散布可能など最先端技術の進歩に驚いた」「生産現場におけるドローンの関心の高さを実感しており現場に実装したい」と意気込んでいました。
 


アグリビジネス学科 兼 AIC 上田 賢悦 教授 


(株)池田、東光鉄工(株)の技術者が講師を務めました

技術指導を行った㈱池田 杉本初陽さん(令和3年度アグリビジネス学科卒業)

 農家の高齢化に伴う離農や、担い手不足をいかに解消しようかと、日々農業機械も改良されており、これまでとは違った農業が形成されてきている。私も昨年、スマート農業指導士に認定され、現在は、ドローンのインストラクターの資格取得を目指している。受講生の皆さん、一緒に魅力ある農業をつくり未来の農業に貢献しましょう!!
 

在学中、アイガモロボットの実証研究に取り組む


県大公式X(杉本さんが学部4年次に取材)