本学で市販塩試買検査会を実施しました

 9月18日(水)、秋田キャンパスにて「市販塩試買検査会」が開催され、応用生物科学科の食品醸造グループの3、4年生と教員が参加しました。この検査会は食用塩公正取引協議会が主催しており、毎年、主に消費者団体を通じて、全国各地で実施されています。また、食用塩公正取引協議会が大学生から意見を募るのは今回が初となります。

 今回の検査会は、応用生物科学科の石川匡子准教授が塩の研究をしていることに加え、応用生物科学科には食品醸造グループがあり、そちらの研究グループに配属された学生は食品やその表示にも興味を持っているのではないかと食用塩公正取引協議会側から問い合わせがあったために実現しました。

 検査内容は、塩には「食用塩の表示に関する公正競争規約」という表示に係るルールがあり、定義があいまいな言葉が使われていないかどうか、誤認されるおそれがある表示がないか、など正しく表記されているかというのを、市販の塩の商品を見ながら確認するというものです。

 参加した学生からは、「今までは、商品の栄養成分表示をあまり意識していなかった。今回調査してみて、ルールに従っていないものが思ったよりも多く、驚いた。」「これからは、しお公正マークの表示をしっかりと見て、正しい商品を選びたいと思った」といった感想が上がりました。

 意見交換会では、検査結果を基に活発な議論が行われました。食用塩公正取引協議会の方は「学生ならではの、私たちとは見る観点が違った」「これまでの協議会で上がったことのない意見で、学生さんにお願いしてよかった」と仰っていました。

石川匡子准教授(応用生物科学科)のコメント

 普段から頻繁に使う塩ですが、意外と同じものしか使わないので、塩自体について詳しく知る機会になりました。今までは「しお公正マーク」表示もあまり意識したことはなくて、使いやすいかどうか、または手に入りやすいかということだけで選んでいました。これからは、粒の大きさや成分の違い、しっとりしているか乾いているかなど、自分の用途に合わせて適切な塩をを選びたいなと思いました。学生にとっても、貴重な体験になったと思います。
 



「しお公正マーク」
食用塩公正取引協議会に表示が適正と認められた場合に表示されます。安全なお塩選びの目印です。

 


教員と議論しながら検査をしている様子


専門家と議論をしながら検査をしている様子


意見交換会