【いつでも青春キャンパス】土耕・水耕どっちが育つ?植物工場で実験開始
土耕栽培と水耕栽培、どちらの方が育つのだろう?―。素朴な疑問を検証しようと、シニア大学生の田口明美さん(67歳)が研究を進めています。
水耕栽培は、土を使用する代わりに、肥料が溶け込んだ水溶液で作物を栽培する方法で、植物工場などで採用されている一方、家庭でも気軽に植物を育てられる方法として知られています。田口さんは、水耕栽培のメリットとデメリットを学び、水耕栽培の農業の可能性も検討することにしています。
指導するのは生物生産科学科の小峰 正史教授[専門:環境調節工学]で、田口さんが研究の対象とした作物はミズナ・コマツナ・シュンギク・レタスの4種類です。8月23日にそれぞれの種を約30粒ずつシャーレに並べて培養し、1週間後、発芽した苗(約12粒)を秋田キャンパスの植物工場にある水耕装置とプランターに植え付けました。
苗の長さは数センチ。「つぶさないよう作業するのが大変だった。始まりはこんなに小さいのね。まずは、しっかり土耕栽培と水耕栽培の成長を観察して栄養価の違いもを分析してみます」と田口さん。果たしてどう成長するのでしょう。
【生涯学習プログラム『いつでも青春キャンパス』】
65歳以上の方を「シニア大学生」として1年間、本学で受け入れ、在学生と一緒に学習や研究、課外活動に取り組む生涯学習プログラムで、65歳から75歳の15人が学生と共に講義を受けたり、サークル活動に参加したりして、キャンパスライフを満喫しています。