【いつでも青春キャンパス】植物の病原菌特定に挑戦しています

 シニア大学生の羽沢 均 さん(68歳)は、生物生産科学科植物保護研究室の「植物のお医者さん」、藤 晋一 教授[専門:植物病理学]の指導の下、趣味の家庭菜園で病気になってしまった野菜や果実から、病原菌を特定する研究に取り組んでいます。羽沢さんの研究は、同研究室に所属する大学院・生物資源科学研究科の齋藤 唯人 先輩(前期課程1年生)が指導しています。

 羽沢さんは、7月から毎週金曜日に齋藤さんの個別指導を受けながら習得したPCR技術(DNAの増幅法。生物固有の遺伝子を増幅させることによって、目的とする生物が「いるかいないか」などを調べることができます。)を用いて、自宅の庭で病気になったインゲンやメロン、ブドウなどの葉っぱから病原菌のDNAを抽出することに成功しました。

 「家庭菜園が趣味で、色々な野菜や果物を育てていますが、毎年、病気と格闘しています。何の病気が分からず適当に農薬を使い、効果がないこともしばしば。やったことがないことにチャレンジしてみたかった。」と羽沢さん。

 今後は、ゲノム照合を行い、菌の名称の特定を目指します。

【生涯学習プログラム『いつでも青春キャンパス』】
 65歳以上の方を「シニア大学生」として1年間、本学で受け入れ、在学生と一緒に学習や研究、課外活動に取り組む生涯学習プログラムで、65歳から75歳の15人が学生と共に講義を受けたり、サークル活動に参加したりして、キャンパスライフを満喫しています。