[訃報]秋田県立大学学歌 作詞者 新川 和江 氏 逝去
秋田県立大学学歌の作詞者である新川和江(しんかわ・かずえ)氏が、8月10日に逝去されました。享年95歳。ここに謹んで哀悼の意を表すとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
なお、ご葬儀は近親者のみで執り行われました。
<秋田県立大学学歌について>
本学は1999年4月1日に開学。開学当初は学歌はありませんでしたが、学内の気運の高まりを受け、当時の鈴木昭憲学長が制定を決定し、詩人でもある本学の佐々木久春名誉教授のご縁により新川和江氏に作詞を依頼、2003年、1期生の卒業に合わせて制定されました。
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新川和江先生 直筆の詩
茨城県結城市生まれ。戦時中、旧制結城高女に在学時、疎開してきた西条八十に師事し詩作を始めた。戦後は少女雑誌などに詩や小説を発表し、1953年、最初の詩集「睡り椅子」を出して詩誌「地球」に加わり、半世紀以上にわたって旺盛な創作活動を続けた。主な詩集に「ひきわり麦抄」(現代詩人賞)、「潮の庭から」(丸山豊記念現代詩賞)、「けさの陽に」(詩歌文学館賞)、「はたはたと頁(ページ)がめくれ…」(藤村記念歴程賞)、「記憶する水」(現代詩花椿賞と丸山薫賞)など。教科書にも掲載された「わたしを束ねないで」などが代表作。
日本現代詩人会初の女性会長を務めたほか、「現代詩ラ・メール」は女性に表現の場を広げた。