本学教員が公益財団法人伊徳地域振興財団2023年度研究助成金に採択されました

 この度、応用生物科学科/食品醸造研究グループの吉川 雄樹 助教[専門:醸造微生物学]が、公益財団法人伊徳地域振興財団2023年度研究助成金に採択され、4月23日に秋田キャッスルホテルにて研究助成金贈呈式が開催されました。

 贈呈式では、伊藤碩彦理事長より助成金贈呈証および目録が贈呈され、その後、受領者による研究テーマ発表が行われました。吉川助教の研究テーマ『製パン適正の高い野生酵母の選抜を通じた秋田県独自の米粉パン開発』は、本学が秋田魁新報社と連携・展開している生涯学習プログラム「いつでも青春キャンパス」事業として、吉川助教の指導の下、シニア大学生の阿部孝志さん(65歳)と伊藤晴美さん(67歳)が取り組んだ基礎研究です。吉川助教は今後、シニア学生の研究成果の応用・発展、更なる深化を目指して研究を進めます。

吉川助教のコメント

 自然界に存在する多種多様な酵母への興味から、学生自主研究で野生酵母を利用したパン作りに取り組むうちに、パン作りの奥深さ、パンと酵母についての歴史にも非常に興味が湧いてきました。その中で昨年、米粉パン作りの難しさ、普及していない現状についてどこに原因があるのか、そこに酵母は貢献できないのか?といった所に考えがおよび、本研究の立案に至りました。本研究を通して、改善すべき点を明らかにし、酵母の選択からこだわった秋田県独自の米粉パンを提案することで、米粉パンの普及に貢献したいです。
 

吉川助教と基礎研究に取り組んだシニア学生


公益財団法人伊徳地域振興財団2023年度研究助成金贈呈式

公益財団法人伊徳地域振興財団研究助成金

 公益財団法人伊徳地域振興財団は、地域の産業振興、人口減少・少子高齢化の課題克服、特色のある事業育成など、地域の抱える課題を克服し、地域を元気にするような提案を全国の大学や研究機関から募集し、選考・審査の上で助成を行う活動をしており、2017年度に創設。研究助成金贈呈は県内の産業振興及び人口減少等の課題克服を目的として、独自性を活かし実効性があり成果が期待出来る取組みなど、県内外の優れた研究者を助成するもの。助成金贈呈者の選定は、卓抜したアイディア・旺盛なチャレンジ精神・期待される成果が評価のポイントとなっております。