ファーミングシステム研究・農家農村との協働研究に関する講演会を開催しました

 9月24日~26日、ジョン・コールドウェル基金によるレガシープロジェクトに係る活動の一環として、ファーミングシステム研究・普及の世界的な第一人者であるジョン・S・コールドウェル博士をお招きし、本学での講演、大学院生(奨学生)の研究発表への助言と交流、研究助成対象への現地視察が行われました。

ジョン・コールドウェル顧問講演会(9月24日)

 本学の教職員や学生のみならず、学外の関係者の方々にも多数ご参加いただき、ジョン・コールドウェル博士による講演会を開催しました。コールドウェル博士からは、「農業者や農村住民の意思により、農業や農村生活を改善しようとする取り組みを積極的に探し、その発生、継続、成功やつまずきの過程や条件を明らかにすること、さらに、それらの取り組みをおこなう当事者の意思を促進するための活動を支援する」ことなど、レガシープロジェクトの目的などについてご講演いただきました。

ジョン・コールドウェル基金奨学金交付対象学生報告会(9月24日)

 ジョン・コールドウェル基金奨学金を受けて研究に取り組んでいる4名の学生による報告会を開催しました。コールドウェル博士や、本学の佐藤了名誉教授からの質疑応答を通じて、研究に関する意見交換を行いました。また、学生同士による議論も活発に展開され、貴重な機会となりました。

研究助成事業対象地域視察(三種町)(9月25日)

 レガシープロジェクトの研究助成事業の対象地区である、三種町下岩川地区の現地視察(研究代表者:生物環境科学科中村勝則准教授)を行いました。視察には本学の学生も3名参加しました。
 ご案内いただいたのは地区の住民組織「下岩川地域づくり協議会」の皆さんです。この協議会は今年2月に発足し、地区内の農業や生活の課題を解決するための取り組みを行なっています。この日は地区の水田農業を支える「ため池」や、特産品化を目指す「赤ささげ」の栽培ほ場、今後の利活用が検討されている小学校跡地等を視察しました。
 現地視察の後、協議会の設立経緯や取組プロセス、将来の移住者増加受け入れに向けた農地や森林の共同管理と活用方策などについて、意見交換を行いました。

研究助成事業情報交換会(9月25日)

 研究助成事業に関する情報交換会を開催し、コールドウェル顧問、佐藤顧問から貴重なご意見をいただいたほか、学生や行政の視点での地域づくりに関する議論も行いました。
 

研究助成事業対象地域視察(湯沢市)(9月26日)

 レガシープロジェクトの研究助成事業(研究代表者:アグリイノベーション教育研究センター渡邊 潤 准教授)の対象地域である、湯沢市岩崎の現地視察を実施しました。地域づくりに関する様々な取組を推進する、有限会社アシスト實務工房の沓澤代表の協力を得て、空き家を活用した農泊施設や耕作放棄地における牛の放牧現場等を視察しました。