「第13回ソウゾウの森会議」が開催されます

 2024年度より本格型に昇格した、COI-NEXT『森の価値変換を通じた、自律した豊かさの実現拠点』プロジェクト。JSTの助成(最長10年間)をもとに、民間資金や技術および人材を取り込みながら、秋田の豊かな森林資源に新たな価値を生み出す様々な研究開発を加速度的に推進していきます。
その一環として取り組む《ソウゾウの森会議》、第13回は鹿角市大湯・道の駅おおゆを舞台に、「湧き出る、多様性、ソウゾウの100年」をテーマに開催します。

 大湯は約800年前から、温泉の効能が素晴らしく、豊富な量の湯が自然湧出する地として知られ、江戸時代にはこの地を治めていた南部藩の保養温泉地に指定されていました。大湯には4つの公共浴場もあり、温泉が暮らしの日常に溶け込んでいます。日頃から入浴を通じて、地域住民は交流をしており、裸の付き合いが日常としてあります。そのような関係性から湧き出る多様性は、住民それぞれの主体的なアクションへと変化を見せています。
 
 そんな文化が根付くこの土地に、2018年にオープンした《道の駅おおゆ》。日本を代表する建築家の一人である隈研吾氏が設計の際にイメージした「縁側」というコンセプトもとに運営されるこの場所は、人々が行き交う交流拠点となっています。毎月4と9の付く日には朝市が開催されています。その歴史は古く、1682年より前から行われていたとされ、当時、街道沿いの宿場であり、峠を超えて青森県の八戸等から塩乾物等の海産物や鉄材が馬の背で運ばれたと伝えられています。その立地や歴史、新たな風景をつくりだす道の駅おおゆといったアドバンテージを活かして、さまざまなイベントが湧き出る大湯は、まさに多様性の宝庫です。

 大湯の文脈をふまえて、「湧き出る、多様性」をテーマに考えるソウゾウの森会議は、大湯も属した旧南部藩・盛岡で創業した《株式会社ヘラルボニー》がホストを務めます。同社は「異彩を、 放て。」をミッションに、福祉を起点に新たな文化の創出を目指しています。
 
 道の駅で「縁側」というコンセプトを歩きながら体感いただき、温泉に浸かって身も心も緩んだあと、ヘラルボニーとともに多様性について考える、第13回ソウゾウの森会議です。

日時

 令和6年6月29日 土曜日 14:00~18:00 

会場

 会場: 道の駅おおゆ
 住所: 〒018-5421 秋田県鹿角市十和田大湯中谷地19
 アクセス: https://yunoeki-oyu.jp/access/
 ・東京駅 → 盛岡駅(東北新幹線・秋田新幹線) (所要時間:約2時間45分)
 ・盛岡駅前 → 鹿角花輪駅前(みちのく号) (所要時間:約1時間25分)
 ・東京方面から:集合場所 鹿角花輪駅前からシャトルバス(13時10分発:1便のみ)
 宿泊情報:
 ・千葉旅館(懇親会会場)https://ryumontei.jp/
 ・ホテル鹿角(ワークショップ会場前)https://www.h-kazuno.co.jp/

内容

・プログラム
 第1部 道の駅おおゆツアー・入浴(13:30 受付開始)
  14:00〜15:00 道の駅おおゆのコンセプトを元に多様性について考えるツアー
  15:00〜16:00 入浴@ホテル鹿角または鹿角市大湯温泉保養センター湯都里
  ※入浴料:ホテル鹿角 800円(シャンプー、石鹸あり、タオルあり)
       湯都里 450円(シャンプー、石鹸無し、タオル貸し出し別料金)
  ※入浴されない場合について、湯都里館内はフリースペースとなっておりますのでそれぞれのリラックス時間をお楽しみください
 
 第2部 会議(15:45 受付開始)
  16:00〜16:15 ソウゾウの森会議について
  16:15〜16:45 トーク「異彩を、放て。」多様性とヘラルボニー by 松田文登
  16:45〜17:45 ワークショップ「湧き出る、多様性」 by 木村芳兼
  17:45〜18:00 クロージング

 懇親会
  19:00〜20:00 懇親会

参加費

 第1部・第2部:無料(入浴される場合は入浴料別途)
 懇親会:5,000円(千葉旅館)コース会食+1ドリンク付き

参加申込

 次のURLよりお申し込みください。
・「第13回ソウゾウの森会議」を開催します(情報発信サイト「ソウゾウの森」)
  https://akita-sozonomori.com/news/20240605/

問い合わせ先

 国際教養大学 応用国際教養教育推進課
 MAIL:research@aiu.ac.jp
 TEL:018-886-5905

ソウゾウの森会議とは

 ソウゾウの森会議は、自分らしい生き方を想像し、秋田という風土のなかでの暮らし方と働き方を創造する人々が集う場所です。
 参加するひとりひとりを木に見立て、回を重ねるなかでお互いの成長を感じ合いながら、やがてみんなでひとつの森(=生態系)ををつくっていくというイメージです。
 その森から、自分らしい生き方をする人たち、創造的な仕事をする人たちが自然発生的に生まれてきたら素敵じゃないでしょうか、そんなことを思い描いています。