秋田県内高校生を対象に「ハイレベル講座」を開催しました
8月8日(木)秋田キャンパスにおいて、県内高校生を対象に「ハイレベル講座」を開催しました。生物コース「植物の素早い応答を遺伝子レベルで探ろう!」と化学コース「身近な水に含まれる成分を分析してみよう!」の2コースを設け、生物資源に関して興味・関心あふれる高校生25名(生物13名、化学12名)に受講して頂きました。
高校生の皆さんは、大学生さながら各実験室で高度な内容の講義と実験を体験しました。さらに、今年度から「結果報告&考察発表」を行い、高校生と担当の講師が実験結果についてディスカッションを行いました。生物と化学の奥深さを知ると同時に、より生物資源の世界に興味を深める機会となったと思います。
本学の教育・研究に触れる場を提供する事により、生物資源科学部の魅力を知っていただけるよう、今後もこのような機会を提供していきますので、高校生皆さんの積極的なご参加をお待ちしております。
生物コース
☆「植物の素早い応答を遺伝子レベルで探ろう!」
移動ができない植物は、環境の変化や外部からの刺激に対して、驚くほど素早く応答する仕組みを持っています。特に昆虫による食害などの損害に対しては、防御遺伝子を迅速に発現させ、瞬時に対抗します。今回は、植物がどのようにしてこれらの迅速な遺伝子レベルの応答を実現しているのかを、探りました。
☆講師
生物資源科学部 生物生産科学科 原 光二郎 准教授
☆内容
・植物からRNAを抽出する
・リアルタイムPCRで遺伝子発現を比較する
・結果報告&考察発表
原 光二郎 准教授
化学コース
☆「身近な水に含まれる成分を分析してみよう!」
水の味は水源ごとにも、また水源から流れてくる間の経路でも違います。秋田の名産"お酒"の原料の70%は水。お酒の味も水で決まると言われています。身近で命と暮らしを支える水。今回は水に焦点を当て、分析を体験し、水の大切さと科学の役割について考えました。分光光度計や液体クロマトグラフィーなど精密機器を用いて、持ち寄った水や講師が用意した水の中の成分を実際に測定しました。
☆講師
生物資源科学部 アグリビジネス学科 近藤 正 准教授
☆内容
・水分析の基本準備
・物理化学実験で水を分析しよう
・結果報告&考察発表
近藤 正 准教授