「再生可能資源材料を活かした接着・接合・塗装」セミナーが開催されます

 12月4日(水)、秋田市のカレッジプラザにおいて、木材高度加工研究所の足立 幸司 准教授が幹事を務める日本接着学会東北支部が主催し、「再生可能資源材料を活かした接着・接合・塗装」セミナーが開催されます。

 2015年9月に国連が採択した「SDGs(持続可能な開発目標)」において気候変動やエネルギーに関する目標が設定され、同年には「COP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)」において、温室効果ガスの削減目標が各国に課されるなど、世界的に脱炭素社会の実現に向けた活動が推進されております。我が国でも今年5月、「プラスチック資源循環戦略」が策定され、従来の化石資源由来の樹脂素材から再生可能資源への転換によるCO2排出量削減が一層志向されております。

 このような現状を踏まえ、本セミナーでは、木材繊維から作る素材で、低炭素社会の実現に大きな期待が寄せられている注目の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」やCO2削減が期待される「バイオマス由来プラスチック」をキーワードに、再生可能、資源材料の接着・接合・塗装に関連する分野でご活躍されている3者による講演を行います。

 脱炭素社会の実現に向けた研究開発の最前線と将来の展望を知る絶好の機会ですので、ご興味、ご関心のある方は、是非ご参加ください(入場無料です)。
 当日は、なかなか触れることのできないセルロースナノファイバー(CNF)や板素材も展示しますので、大いにその魅力をと可能性を感じていただければと思います。

◆日 時 令和元年12月4日(水)午後1時~午後4時30分
◆場 所 カレッジプラザ 2階 大会議室
     (秋田県秋田市中通2 丁目1-51)
◆主 催 日本接着学会東北支部
◆後 援 高分子学会東北支部、秋田県高分子材料研究会、日本木材学会木質パネル研究会
◆プログラム
【基調講演】 
 司会 木材高度加工研究所 足立 幸司 准教授   
 1)「ナノセルロースの成形加工 ~絶縁強化木からCNF自動車部材へ~ 」
    利昌工業株式会社 開発本部 奥村 浩史 氏 
 2)「草本・木本由来材料とプラスチックの複合化」
    秋田県立大学 システム科学技術学部 機械工学科 境 英一 助教
 3)「セルロースナノファイバーの水性塗料への添加効果」
    岩手県工業技術センター 機能表面技術部 樋澤 健太 氏
【参加申込】
 日本接着学会ウェブサイト「セミナー申し込みフォーム」よりお申込みいただくか、
 下記までお申し込み(電話・メール・FAX)ください。
 秋田県立大学 木材高度加工研究所 足立 幸司 准教授
 TEL: 0185-52-6900 FAX 0185-52-6924
 E-mail: kadachi@iwt.akita-pu.ac.jp

【関連情報】
〇セルロースナノファイバー(CNF)製のコンセプトカー出展情報
 「第46回東京モーターショー2019」で、展示・公開されました。
  「エコプロダクツ2019(12/5~7、東京ビッグサイト)」でも環境省のブースに出展されます。

〇NCVプロジェクト(環境省)
 2016年より環境省の主導でスタートしたプロジェクト。国内22の大学・研究機関・企業が参加しており、本学からは木材高度加工研究所の山内秀文教授と足立幸司准教授が参画しており、CNFの用途開発や二酸化炭素の削減に向けて、2020年に現在の標準的な自動車より約10%軽量化するのを目標とする。


セルロースナノファイバー製コンセプトカー


セルロースナノファイバー製コンセプトカー