「2019年農業技術10大ニュース」TOPIC1に選定されました
本学の生物資源科学部の藤 晋一 教授(バイオテクノロジーセンター長、生物生産科学科/植物保護研究室)が参画した研究プロジェクトが、農林水産省が12月24日に発表した「2019年農業技術10大ニュース」TOPIC1に選定されました。農業技術10大ニュースは、この1年間に新聞記事となった民間、大学、公立試験研究機関及び国立研究開発法人の農林水産研究成果のうち、内容に優れるとともに社会的関心が高いと考えられる成果10課題が農業技術クラブの加盟会員による投票を得て選定されるものです。
★研究テーマ
[病害虫防除]
『薬剤と同等以上の効果のある種籾の温湯消毒を開発
-事前乾燥が決め手!シンプル&安価で、環境にも財布にも優しく-』
本研究は、東京農工大学を研究代表機関に、本学の他、富山県、株式会社サタケ、信州大学で構成されるプロジェクトです。
水稲の種籾を予め乾燥することで、高温耐性が強化されることを発見し、これにより、通常より5℃高い厳しい条件で温湯消毒することで、発芽能力を維持したまま、ばか苗病、いもち病、苗立枯細菌病、もみ枯細菌病に対して化学合成農薬と同等の効果を発揮する種子消毒技術を開発しました。薬剤が効かなくなった耐性菌にも効果を示し、使用する農薬を減らすことができ、環境にやさしい農業への貢献が期待されます。
本研究は、イノベーション創出強化研究推進事業で行われた研究事業です。