「秋田ICTフェア2019」に出展しました

 8月2日(金)~3日(土)、秋田拠点センターアルヴェで開催された「秋田ICTフェア2019(主催:秋田県)」に、本学の研究シーズを出展しました。

 本学からは、ICTの農業への応用例として、フィールド教育研究センターの矢治幸夫客員教授による「GNSS自動操舵田植機を利用した水稲無落水移植栽培による環境保全技術」、アグリビジネス学科の山本聡史准教授による「アイガモ農法の高精度化を目的とした音声情報の利用に関する研究」のポスター発表、高齢者の詐欺被害の防止例として、総合科学教育研究センターの渡部諭教授による「詐欺脆弱性判定アプリわたなべ教授のサギ抵抗力しんだ~ん」のデモンストレーションが行われました。

「GNSS自動操舵田植機を利用した水稲無落水移植栽培による環境保全技術」
 フィールド教育研究センター 矢治 幸夫 客員教授


 高精度GPS装置であるRTKGNSSシステムを使うことで、オペレータが自動操舵時には直進するための操舵を行わず、苗の植付状態の確認に専念できます。さらに、マーカーが不要となり、田植え時の代かき水を排水せずに湛水したまま作業が可能となり、排水による八郎湖への環境負荷物質流入の削減が可能となります。 
 オペレータの負担軽減と環境保全効果が高い「GNSS自動操舵田植機」を利用した無落水移植栽培について報告しました。


 アイガモ農法の高精度化を目的とした音声情報の利用に関する研究では、省力的な有機農法の有効な手段であるカモを利用した農法の高精度化を目指し、音声に関する基礎的な研究成果を展示報告しました。
 ポスターとともにカモの様子を動画で紹介した結果、農業ICT関連業者やドローンを使用する土木工事の効率化を提案する企業などのスタッフに加え、親子連れのご家族もブースに立ち寄り説明を聞いていただきました。

「詐欺脆弱性判定アプリわたなべ教授のサギ抵抗力しんだ~ん」
 総合科学教育研究センター 渡部 諭 教授


 詐欺抵抗力の向上を図ることを目的に渡部教授が開発した「詐欺脆弱性判定アプリ“わたなべ教授のサギ抵抗力しんだ~ん”」のデモンストレーションを体験いただきました。
 オレオレ詐欺、還付金詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺の4種類の特殊詐欺ごとに抵抗力を診断・評価しアドバイスが表示されるもので、心理学・医学の学術的な知見をもとに、詐欺被害に対する自らの弱点を把握し、事前に備えることができる点において、新しい詐欺被害防止策として期待されます。

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