本学教員の研究成果がJSTの新技術説明会で公開されました

 生物資源科学部生物環境科学科の木口 倫 准教授(専門分野:環境化学、発明代表者)らの研究グループが開発した「大気環境測定方法(特許出願済)」が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の新技術説明会で公開されました。

【開発技術の概要】『無線センサとドローンを融合した大気質のモバイル遠隔センシング法』
 開発技術は、近距離無線型の大気環境センサ類(PM2.5、気温、湿度等)とドローンを融合した大気質のモバイル遠隔センシング法で、センシングデータはオンサイト(現地拠点)のモバイルPCに無線送信され、時々刻々と変化する大気質をリアルタイムで可視化・記録できる。無線環境センサは従来に比べて小型・軽量・省電力で、センサ間のネットワーク構築が可能であり、複数のドローンを連携させたモバイル遠隔センシングシステムを容易に実現できる拡張性が高い。本開発手法を用いることで、秋田県内でも未だに苦情が寄せられている稲わら焼き等の野外焼却に由来するPM2.5等の大気汚染物質の影響を無線センサ搭載のドローンで素早く移動しながら追跡・探索が可能になり、汚染影響の大きな排出源の早期発見・対策への効果が期待される。
 
(研究風景)