本学教員の著書が出版されました
木材高度加工研究所の高田克彦教授(所長)らが執筆した『フォレスト・プロダクツ』が出版されました。森林がもつ供給サービスの大宗をなす木材は、この四半世紀、その利用可能性を大きく拡大してきました。その結果、もはや古典的な製材、紙パルプ、薪炭等に関する知識だけでは、いわゆる川下側の動向を理解することが全く困難になっています。
特に木質系材料の利活用は近年の科学技術の進展や政策の後押しにより新たな展開を迎え、これまでの木材利用では考えられなかったCLT(直交集成板)やCNF(セルロースナノファイバー)等の利用開発が進められると同時に、バイオエネルギーとしての新たな活用が模索され始めています。
しかしながら、このような新たな利活用に関する知識と学問的背景を取りまとめた著書はほとんどなく、森林科学を学ぶ者にとって、一通りの基礎知識だけを習得するだけでもかなりの努力が必要です。
このような状況の中、本書は広範囲に展開されている新たな木質系材料の利活用について、まず古典的な木材利用の歴史を取りまとめた上で、現状を把握しその理解のために必要な基礎と応用技術に関する知識を解説、今後の発展の方向性についても言及しています。
森林科学や建築を専攻する学生のみならず、21世紀を生きる学生の皆さんに本書を手にとってもらえれば幸いです。
https://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320058200
・出版元:共立出版株式会社
・発行年月日:2020年6月30日
・ISBN:978-4-320-05820-0
・編集兼執筆者
木材高度加工研究所教授(所長) 高田克彦(第1章、第14章執筆)
秋田県立大学名誉教授 林 知行(第1章、第2章執筆)
・執筆者(章順)
システム科学技術学部教授 板垣直行(第4章)
木材高度加工研究所准教授 足立幸司(第5章)
〃 教授 山内秀文(第7章)
〃 准教授 澁谷 栄(第10章)