【お礼】新型コロナウイルス感染症予防に係るマスクの寄贈について

心温まるマスクの寄贈

令和2年5月14日
秋田県立大学 学長 小林 淳一

 新型コロナウィルスの急速な感染拡大により、マスクが大変不足している状態が続いています。そんな中、大変ありがたくもあり心温まる事がありました。それは、本学に関係ある中国の皆さんからのマスクの寄贈です。

 一つ目は、本学の博士後期課程を修了し、中国へ帰られ大学で活躍されている3名の皆さんからのものです。中国でも大変な時期にもかかわらず、本学でマスクが足りないことを知り、あらゆる手を尽くして集められたそうです。本学で学び、学位を取得し卒業できたことに対する感謝の気持ちがとても強く、本学のために何かしたいと行動されました。
 
 二つ目は、中国ご出身の本学教員の奥様がマスクを寄贈するためのグループを由利本荘市で立ち上げ、そのグループメンバの呼びかけにより、中国から集めて頂いたものです。呼びかけに応じて頂いた方は、十年前に秋田県立大学から中国に帰国した元教員、博士後期課程を修了した留学生の皆さん、以前本学に滞在した研究員、学術会議で由利本荘市を訪ねたことがある中国の大学教授などの他、本学とは直接の関係はありませんが、中国の寺の住職さんも含まれているとのことです。
 
 私は、今回の寄贈に大変感動しました。もちろんマスクが無くて困っている学生達に配布でき本当にありがたいのはもちろんですが、本学のために何とかしたいとの思いでサポートしてくれている中国の人達に思いを馳せると、何か人間の本質に触れたように感じました。人として今何をすべきか、行動を常に再確認する必要があるとの思いを新たにしました。
 

 ご寄贈いただきましたマスクについては、本学の学生等に対し必要に応じて配布するなど、新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、有効に活用させていただきます。本当にありがとうございました。