植樹イベントを開催しました

 

 令和5年11月11日(土)、秋田キャンパスに隣接する松林において、「植樹イベント」を開催しました。

 本事業は、近年、松くい虫被害により、海岸を中心に松枯れ被害が拡大している現状を踏まえ、松林を再生させることを目的に、松枯れ被害木を伐採し、その跡地に新たな広葉樹を植栽する事業で、「秋田県水と緑の森づくり税事業」を活用し、今回初めて開催しました。

 当日は、本学の教職員・学生および市民ボランティアを含め総勢70人が参加し、約2ヘクタールのエリアに、6種の広葉樹(カシワ・カスミザクラ・ガマズミ・ナツハゼ・サンショウ・コマユミ)を約1,000本植樹しました。

 植樹計画および当日の運営は、生物環境科学科森林科学研究室を中心に立案し、植樹作業は研究室の学生の指導・助言を受けながら、全員で力を合わせ分担・協力して実施しました。秋田市内は今期一番の冷え込みで、時折小雨が混じる中での作業となりましたが、植樹した小さな苗木が深く根を張り、豊かな森となって人々を守る“未来”の森に想いを馳せながら、多世代間の親睦・交流を楽しみながら、松枯れや環境保全についても興味を深めました。 

 なお、植樹を行った箇所は、本学大学院に進学を予定している生物環境科学科4年生の寺田涼音さんの、植樹方法によりウサギによる食害がどのように影響するのか検証する研究の一環でもあり、定期的に調査を行っていく方針です。本学としても、植樹した皆さんの熱い思いに応えられるよう適切に管理していきます。

 植樹ボランティア活動にご参加いただいた皆さん、ご協力ありがとうございました。
 


いざ出発!!5班に分かれ植樹しました


松枯れ被害木を伐採した跡地に広葉樹6種を植樹


森林科学研究室の学生が指導・助言


多くの市民ボランティアの方に参加いただきました


幅広い年代の方が参加し親睦を深めました


森林科学研究室の学生さんが計画を立案


今後も見守り適切に管理していきます


卒業研究を進める寺田涼音さん


先人が残した美しい松林を守る

炭やきで夕日の松原まもり隊

 本学の森林科学研究室の星崎和彦教授(生物資源科学部生物環境科学科)が事務局長を務め、本学教員や学生も多数参加しているボランティア団体「炭やきで夕日の松原まもり隊」(佐々木隆会長、現在のメンバーは約170名)では、秋田市から潟上市にかけての海岸沿い約16ヘクタールを対象に、松くい虫被害木を特定し、これらを伐採して炭づくりを行っています。この一連の取り組みにより、秋田県立大学キャンパス構内とその周囲の松林は殺虫剤等を使うことなく微害状態に保たれております。