本学教員が講演した内容が建設新聞に掲載されました

 令和5年10月13日(金)付けの建設新聞に、宮城県仙台市で開催された「東北農業土木事業協会設立50周年記念式典」の様子が掲載され、その中で、本学生物資源科学部アグリビジネス学科永吉 武志 准教授[専門:水理学・河川工学・農地防災保全学]が講演した内容が紹介されました。

 演題および講演概要については、以下のとおりです。

講演テーマ

「激甚化する災害と人口減少・高齢化社会に対応するための頭首工管理のあり方」

講演概要

 代表的な農業水利施設である頭首工は、河川を横断して設置される構造物であることから、ゲリラ豪雨等に伴う洪水によって、その利水機能に支障をきたすことも少なくない。また、昨年5月に確認された明治用水頭首工の漏水事故に関するマスコミ報道等により、農業水利施設の事故や災害への社会的な関心が高まりつつある。頭首工の防災・減災に重きを置いた管理においては、施設周辺の河床変動を定期的にモニタリングし、状況に応じて的確かつ効率的な機能保全対策を講じることが求められるが、人口減少と高齢化が著しい我が国の農業・農村において、今後とも十分に対応できる管理体制を維持していくことは困難である。講演では、頭首工災害と深く関係する河川の砂礫堆・ミオ筋等の変動状況を把握するためのUAVやICT等の最新技術を活用した新たな頭首工管理に関する取り組みについて紹介を行った。
 

ドローンを駆使して水利施設の健全度を診断! 農業・農村と河川を守る水利施設のお医者さん!


 永吉准教授は、洪水や水不足などから農村や人々を守るため、ドローンを駆使して空と水中から水利施設の健全度を診断し、人と自然に優しく災害に強い、次世代型の農業農村工学技術の開発を目指して研究を進めています。