環境教育指導者養成講座2023 プロジェクトWET in 秋田 を開催しました

12月23日(土)に、秋田県ゆとり生活創造センター遊学舎(秋田市上北手)にて、『環境教育指導者養成講座2023 プロジェクトWET in 秋田』を開催し、学生を中心とした受講生たちが「水教育」「環境教育」について学びました。

本講習会は、あきたESDネットワーク(会長:小山澄子)が主催、秋田県立大学が共催するPROJECT WETの指導者講習です。
経営システム工学科 金澤伸浩准教授NPO法人はちろうプロジェクト事務局 鎌田洋平さん(生物資源科学研究科 修了)が講師となり、 秋田公立美術大学 菅原香織准教授(システム科学技術研究科 修了)や経営システム工学科4年生 千葉駿さんが講習会をサポートしました。

PROJECT WET・環境教育指導者とは?

PROJECT WET

「グローバルな課題を理解し、地域の解決策を見出すための水教育の推進」を掲げている国際的な団体で、日本国においては(公財)河川財団が運営しています。
公式HPはこちら。

環境教育指導者(エデュケーター・ファシリテーター)

PROJECT WETの主な活動である、アクティブ・ラーニングによる「水教育」を行うための資格で、各地で行われる講習会に参加・修了することで取得することができます。

講習会の様子(ギャラリー)

アイスブレイク&アクティビティ体験

まずはアイスブレイクとして「数字あてクイズ」、そのあとは「蒼い惑星」で地球の陸と海の割合(3:7)を体感し、「大海の一滴」で、地球上の水を1Lに見立てたとき飲料にできる水はどれくらいなのか、考えました。


「数字あてクイズ」


「蒼い惑星」


「大海の一滴」
(講師:鎌田洋平さん)

アクティビティ『驚異の旅』

エデュケーターの資格を持つ経営システム工学科4年 千葉駿さんが講師役となり、アクティビティ『驚異の旅』で、「水」がどこからやってくるのか、「海」「川」「土」「雲」「地下水」「動物」といった絵柄が書かれたサイコロを転がしながら体験しました。
 


エデュケーターの千葉さん


サイコロを振って「水」の行き先を決めます


ずっと「海」に居続けた受講生も…(その確率1.7%!)

 

「流域を探そう」・PROJECT WET解説

 金澤伸浩 准教授による「流域探し」で、由利本荘市を流れる子吉川の流域の大きさを体験しました。受講生たちは細かい作業に苦戦していましたが、地図を読むだけではわからない「流域」について理解を深めました。
 ここまでのアクティビティをふまえて、PROJECT WETについての講義を行いました。


流域探し①
金澤准教授の解説


流域探し②
予想外の難易度……


PROJECT WETの解説

 

アクティビティ準備・実演

 座っているテーブルごとに3~4人のグループとなり、PROJECT WETのアクティビティを一つ選んで、他の班や講師陣を相手に実演しました。
 準備に使えたのは1時間半ほどのわずかな時間でしたが、それぞれの班が少ない時間の中で工夫を凝らしたアクティビティを行いました。


班で打ち合わせ(C班)


使う小道具を確認(B班)


 


A班:アクアボディ
体内の「水」について知識を深めました


B班:地下水を知ろう
地層と地下水の関係を確認しました


C班:通り抜けます
川の流れを歩いてシミュレーション

まとめ・修了証授与

講師・受講生がお互いに講習のまとめや感想を共有したあと、金澤准教授から受講生に修了証が授与されました。
 


「100のうち8覚えているよりも、10のうち8を覚えるほうが良い」


受講生同士でも感想を共有しました


修了証の授与


菅原香織 准教授による「グラフィカルレコード」を見ながら講座を振り返り
(スマートフォンによるパノラマ撮影のため多少歪みがあります。ご了承ください)


講師コメント

金澤 伸浩 准教授

 水に関するテーマを扱う講習会だったが、体験学修という学び方についても気づきがあったと思う。皆さんの様子を見ていて、私にも多くの気づきがあった。自然環境に興味を持ち、環境教育を広げる人が増えてくれると良い。

鎌田 洋平 さん

(受講生について)レベル高いなと思いました。相手を見ながら対応していたしアクティビティの中にも工夫が見られた。資格を取ってからも実践していって、できれば環境教育をする仲間になって欲しいと思います。