【秋田キャンパス】退職者記念講演会を開催しました
今年度で定年を迎える教員3名の最終講義を行いました。研究者となるまでの道のりや、本学での教員生活を振り返りながらご専門の研究について語られました。会場には、教職員・学生らが訪れ、感謝の意を込めて花束が贈られました。
生物資源科学部・木材高度加工研究所
■応用生物科学科 微生物機能グループ 福島 淳 教授[専門:微生物学]
「私の研究は模倣からはじまっている」と語り、生物はどのようにいきているのか?をテーマに研究に取り組まれてきました。本学には、1999年の開学当初より助教授として着任、その後永きに渡りご活躍されてきました。“ローカルからグローバルへ”をモットーに、誰もやっていないユニークな研究に興味を持ち、研究者人生45年(うち本学での教員経験25年)を過ごされています。本学生物資源科学部付属バイオテクノロジーセンター長も務められ、DNA塩基配列などの受託解析のほか、技術・研究相談にも応え、地域社会に対して開かれたセンター運営にご尽力されてきました。
「私のCV」
福島 淳 教授
■生物環境科学科 地域計画グループ 谷口 吉光 教授[専門:環境社会学、食と農の社会学]
13年間文系の学部で教育を受けた谷口教授は、1991年に秋田県立農業短期大学に講師として着任されました。講演会では、その後33年間を理系畑である本学で過ごされ感じた知見を伝えてくださいました。「文理分離」という常識を超え、これからは理系といわれる人々も「人間」や「社会」を学び、文系といわれる人々も「自然科学」や「数学」を学ぶ必要があるのではないかと語られました。地域連携・研究推進センター教授も兼任し、有機農業、八郎潟・八郎湖再生、持続可能な社会への転換に関する研究など、地域と密着した研究活動にご尽力されてきました。
「文理分離を超えて」
谷口 吉光 教授
■木材高度加工研究所 木質科学研究グループ 山内 繋 教授[専門:木材科学、分析化学]
ご自身の学生時代は、「実は地球化学の研究者になりたかったが、思いがけないことから化学専攻となった。」と語られました。大学卒業後は、防衛大学校化学教室助手を経て、1999年に設置された秋田県林務部木材産業課主査(木材高度加工研究所準備室)へ着任。現在の木材高度加工研究所(木高研)の研究者としてご活躍されてきました。木高研では、分析化学の木材材料への応用や、エネルギー及び炭素資源としての木材研究に専念され、これまで数多くの論文を執筆されています。出身地である能代市を中心に、地域事業にも関わりを持ち、地域貢献にもご尽力されてきました。
「多様な木質バイオマス利用を目指した30年」
山内 繋 教授
今後の益々のご活躍を願っております。