【さくらサイエンスプログラム】の助成を受けタイ・コンケン大学と交流を行いました

 令和5年1211()1217()7日間、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の支援を受け、タイ・コンケン大学から教員2名・大学院生8名が来日し、科学技術交流を行いました。

 本プログラムは、システム科学技術学部経営システム工学科松下慎也教授[専門:数理工学]が「タイ王国コンケン大学および秋田県立大学の学生による数理データ科学と最適化の手法および関連する科学技術分野に関する交流」というテーマで交流計画を申請して採択されたものです。以下の日程に基づき本学でのワークショップや施設見学、秋田県の文化体験を実施しました。

【研修日程概要】

12/11(月) 午後 秋田着、オリエンテーション

12/12(火) 午前 学部長表敬訪問、オープニング

12/12午後-12/13()はワークショップを開催

12/14(木) 午前 折紙とプログラミングに関する交流イベント/午後 TDK歴史みらい館見学

12/15(金) 午前 学長表敬訪問、秋田キャンパス見学/午後 アグリイノベーション教育研究センター、秋田市民俗芸能伝承館見学

12/16(土) 午前 男鹿真山伝承館・なまはげ館見学/午後 男鹿水族館GAO見学

12/17(日) 午後 帰国

 2日目は本荘キャンパスで水野学部長を表敬訪問し、その後オープニング(アイスブレイク)を実施しました。本学から学部生6(経営システム工学科5名・知能メカトロニクス学科1)と大学院生4(知能メカトロニクスコース)、またワークショップで発表して下さった東邦大学の大学院生2名が参加して招聘者達と交流を深めました。

 2-3日目には本荘キャンパスでワークショップを実施しました。コンケン大学、東邦大学と秋田県立大学の学生による研究発表15件に加えて、コンケン大学のNimana准教授とIeosanurak助教に研究発表をして頂きました。本学から知能メカトロニクス学科徐粒教授[専門:制御工学]、経営システム工学科の木村寛教授[専門:最適化理論]と星野満博准教授[専門:応用数学]、また東邦大学理学部情報科学科から木村泰紀教授にご参加頂き、ビッグデータから重要情報を抽出するアルゴリズムや関連する最適化手法について、活発なディスカッションが行われました。

 
 4日目
の午前には折紙とプログラミングに関する交流イベントをそれぞれ実施しました。招聘者達は初めて体験する折紙に最初は苦戦していましたが、日本人学生TAによるサポートや木村寛教授の指導を受けながら折り紙で多面体を作成しました。また、本学の知能メカトロニクス学科の学生実験でも使用されている制御学習キットをタブレット端末上のアプリで制御するプログラミングに取り組みました。その後、TDK歴史みらい館を訪問し、電子機器の歴史を学び最先端のテクノロジーに触れました。

ワークショップ・交流イベント


(左)水野学部長を訪問


研究発表


折り紙での多面体作成


学生交流

 

 5日目には秋田キャンパスで福田裕穂学長を表敬訪問し、研究室やバイオテクノロジーセンターなどキャンパス内を見学しました。午後にはアグリイノベーション教育研究センター(AIC)を訪問し、ドローンやロボットトラクターといった最新技術を見学しました。また、秋田市民俗芸能伝承館で秋田県の代表的な行事である竿燈を体験しました。

 6日目はなまはげ館・男鹿真山伝承館、男鹿水族館GAOを訪問しました。午前中はなまはげ館・男鹿真山伝承館にて男鹿のなまはげ行事を体験しました。映像でなまはげに関する伝承を学び、実際に間近でナマハゲ問答を見ることで理解を深めました。午後は男鹿水族館GAOにて男鹿の海にすむ魚や秋田県に生息する魚について見学しました。

表敬訪問・各施設見学


福田裕穂学長を訪問


(左)蒔田副学長 記念品贈呈


秋田キャンパス内の見学


カフェテリアでの昼食

文化体験など


TDK歴史みらい館見学


秋田市民俗芸能伝承館見学


男鹿真山伝承館での体験


なまはげをバックに集合写真
 

  今回のプログラムは双方の学生にとってとても有意義なものとなりました。今回の来日をきっかけに、交流を継続してまいります。