秋田中央高校のSSH事業「秋田県立大学実験実習」が本学で開催されました

9月2日(水)、秋田県立秋田中央高等学校の1年生を対象とした高大接続事業「秋田県立大学実験実習」が、秋田キャンパスおよび本荘キャンパスで行われました。
 
本事業は、秋田県立秋田中央高等学校のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業の一環として実施しているもので、高校と大学が連携した教育を通じて、自然現象を目的意識を持って観察・実験する科学的基礎力や、課題を継続的に探究する力を育成することを目的としています。今回は、理系分野への進学を志望する1年生が参加しました。

当日は、本学教員や学生の指導のもと、両キャンパスで計8講座を開講しました。参加した生徒たちは、本学で行われている最先端の研究をテーマとした実験や実習に取り組み、大学ならではの専門的な設備や研究環境に触れながら、科学への理解を深めました。
今回の実験実習を通して、生徒の皆さんが科学への興味・関心をさらに高めるとともに、大学進学や将来の研究活動を考えるきっかけとなることを期待しています。

★SSH(スーパーサイエンスハイスクール)

文部科学省が科学技術・理科、数学教育を重点的に行う高等学校を「スーパーサイエンスハイスクール」として指定し、理数系教育に関する教育課程の改善に資する研究開発を行う事業で、平成14年度から実施されています。

秋田キャンパス

講座テーマ

生物環境科学科
高階 史章 准教授
土壌が酸性になる黒幕を探ろう!
アグリビジネス学科
北本 尚子 准教授
リンゴの皮はなぜ赤くなる?
~リンゴの着色に影響する環境条件を理解しよう~

当日の様子

1年生38名が来学し、2つの講座に分かれて受講しました。
「土壌が酸性になる黒幕を探ろう!」では、秋田県内のさまざまな土壌のpH(液体が酸性・中性・アルカリ性のどこにあるかを示す指標)を測定する実験などを通して、土壌が酸性化するメカニズムについて学びました。
また、「リンゴの皮はなぜ赤くなる?~リンゴの着色に影響する環境条件を理解しよう~」では、異なる温度や光条件で数日間保存したリンゴ果実の色合いを比較しました。さらに、着色の程度を数値化するため、リンゴの果皮からアントシアニンを抽出し、その含量を吸光光度計で測定する実験にも取り組みました。

各講座とも、実際に様々な種類の土に触れたり、リンゴを試食したりすることで、それぞれの特徴を比較しながら、グループで和気あいあいと意見を交わす様子が見られました。身近な題材をテーマにした実験を通して、環境や農業に関する研究をより身近に感じ、科学への興味・関心を深めるきっかけとなったようです。

本荘キャンパス

講座テーマ

機械工学科
伊藤 一志 准教授
探求!金属の隠れた性質を解き明かせ!
機械工学科
大徳 忠史 助教
熱・流体現象を可視化して理解する
知能メカトロニクス学科
長南 安紀 助教
シーケンス制御の基礎
情報工学科
中村 真輔 助教
コンピュータの性能を引き出すプログラミング
建築環境システム学科
込山 敦司 准教授
仮想空間で建築をまるごと設計
-BIM(Building Information Modeling)入門-
経営システム工学科
金澤 伸浩 准教授
特定外来生物(アメリカザリガニ)のDNA判定とAIアプリ開発

当日の様子

1年生45名が来学し、6講座に分かれて学科の特長や研究分野に関連した講座を受講しました。
「仮想空間で建築をまるごと設計-BIM(Building Information Modeling)入門-」講座では、実際に建築設計の現場で使用されているヴァーチャルビルディングを扱い、専門的な技術を体験しました。また、「特定外来生物(アメリカザリガニ)のDNA判定とAIアプリ開発」では実験室内でアメリカザリガニの存在をDNAで判定するqPCRを用いた実験を行い、後半は大学近くの池でザリガニを捕獲する体験も行いました。

専門的な内容に戸惑いながらも、学生たちは本学の教員やTA(ティーチング・アシスタント)の学生と協力しながら、積極的に実験に取り組んでいました。難しそうな課題にも目を輝かせながら、楽しみつつ挑戦している様子が印象的でした。