出張!イノベーション創造学習塾2026を開催しました

 令和8年7月26日(日)、秋田魁新報社「さきがけホール」にて、「出張!イノベーション創造学習塾2026」を開催いたしました。本イベントは、本学と秋田大学が共同で運営する「電動化システム共同研究センター」が後援し、小学5・6年生を対象に県内3地域で実施する体験型科学教室です。今回の秋田会場を皮切りに、今後は横手会場、大館会場でも開催しました。

 秋田会場には児童30名が参加し、電動化のコア技術である「モーター」を組み込んだドローンの工作や、「風・光・熱」を利用した環境発電の実験などを通して、再生可能エネルギーや先端技術について楽しく学びました。

 なお本事業は、将来の秋田県の産業やテクノロジーを支える人材育成を目指す全県一区のバーチャル科学部「あきたサイエンスクラブ」の受託事業として実施したものです。当日は、本事業の受講生である秋田市立秋田東中学校 科学部の生徒さんもボランティアとして加わり、児童たちのサポートを務めてくれました。 

ドローンを作って飛ばしてみよう!(講師:情報工学科 寺田 裕樹 准教授

 ドローンの仕組みや社会での活用例について座学で学習。ドローンがどのように浮かび、なぜ自由自在に飛べるのかという基礎知識を深めた後、手のひらサイズ(重量60g)のクアッドコプター(4枚刃ドローン)のキット組み立てに挑戦しました。真剣な眼差しでパーツを組み上げ、自分だけのドローンを完成させると、児童たちの顔には誇らしげな笑みが浮かびました。
 操縦体験では、「なぜ4つのプロペラでバランスを保てるのか」「プロペラの回転数や機体の傾きを変えることで、どのように前後左右へ進むのか」といった飛行原理を、実際にコントローラーを握りながら一つひとつ体感的に検証しました。あわせて、農業における農薬散布や災害現場での捜索救助、さらには洋上風力発電設備や高所建物の点検など、私たちの安全や暮らしを陰で支える最新の活用事例についても見識を深めました。
 最初はホバリング(空中停止)に少し苦戦していた児童たちも、何度も挑戦を重ねるうちに指先の感覚を掴み、次第に思い通りの軌道を描けるようになりました。ピタリと綺麗に着地に成功させると、「やったー!出来た!」と手を叩いて飛び上がり、全身で達成感を爆発させていました。

作ろう!学ぼう!自然を使った発電機 ~風・光・熱~ (講師:知能メカトロニクス学科 長南 安紀 助教

  風力発電、太陽光発電、地熱発電について学んだ後、ペットボトルで風車を作り、実際に団扇で風を当てて発電量を計測しました。太陽光発電では太陽光パネルとライトを使ったデモを行い、地熱発電では「ペルチェ素子」を使って氷と体温の温度差で発電する体験をしました。自然の力を利用して電気エネルギーを作り出す環境発電が様々な場所で利用されていますが、特に秋田県は、風力発電と地熱発電を主力に再生可能エネルギーの導入を積極的に進めている現状等を理解しました。

 特に大きな盛り上がりを見せたのが熱電発電の実験です。冷たい氷の上に置いたペルチェ素子へ自分の温かい手のひらをギュッと押し当てると、手の体温と氷の“温度差”だけで電流が生まれ、接続された小さな風車が勢いよくくるくると回り始めました。目に見えない熱が電気に変わる不思議を肌で体感した子どもたちからは、「すごい!手で温めただけで動いた!」「氷と手だけで電気になるなんて」と目を見張り、会場全体から大きな歓声と拍手が上がっていました。

産業用ドローンの飛行デモンストレーション

 科学教室の締めくくりとして、土木・解体工事事業を展開しながらドローン(UAV)の技術導入を先進的に推進している瀧神巧業株式会社のご協力のもと、産業用ドローンの飛行デモンストレーションが行われました。会場では、サーモグラフィーカメラを搭載し、近年問題となっている「ツキノワグマ」の捜索・監視等にも活用できる高性能ドローンが披露されました。大きなドローンが勢いよく飛び立つと、参加した子どもたちや保護者からは「すごい!」「まさかこんなことまでできるなんて」と驚きの声と熱い視線が注がれていました。
 

本事業は秋田東中学校の絶大なサポートのもと実施しました!

未来を担う子どもたちの科学への興味を育み、秋田県の理科教育を推進!

 本学では今後も地域社会や企業と連携し、次世代を担う子どもたちが科学技術や地元の産業に親しみを持てるような教育・地域貢献活動を推進してまいります。