秋田県立大学・三菱食品株式会社共同講座「第1回 食品産業を知る」を開催しました

 秋田県立大学と三菱食品株式会社による共同研究・プログラムの一環として、令和8年10月7日(水)、秋田キャンパスにて、連続寄付講座「秋田の食産業の未来から豊かな『地方』を考える」(全4回)を開催いたしました。

 秋田県立大学 生物資源科学部は、三菱食品株式会社との共同研究推進に合わせ、地域の食品産業が直面する課題解決と次世代人材の育成に向けた連携取り組みを始動しています。

 本講座は、食産業・流通・地域創生をテーマに、秋田の食を取り巻く現状と課題、地域の未来について、データや事例をもとに学びます。第1回となる今回は、『食品産業を知る』をテーマにハイブリッド開催され、会場には25名、オンライン27名の計52名の方々にご参加いただきました。講師には、三菱食品株式会社 東北支社 支社長の浅沼 和彦氏と詩の国秋田株式会社 代表取締役社長の相庭 利成氏をお招きし、それぞれの専門的な知見や経験をもとにご講演いただきました。
 


生物資源科学部長 長濱 健一郎教授による開会挨拶

【講義】「東北エリアと食品業界」 三菱食品株式会社 東北支社 支社長 浅沼 和彦 氏

 自社の事業内容の紹介を交えながら、商品の流通の仕組みや、卸売業が果たす役割について解説されました。さらに、東北エリアのスーパーマーケットやドラッグストアの出店状況など、小売業を取り巻く現状や動向についてご紹介いただきました。また、東北の食文化の紹介では、味噌や醤油の売上金額ランキングをもとに、地域ごとの売上傾向や食文化の違いについて解説。秋田ではあまり馴染みのない地域特有の食文化についても紹介があり、地域による食習慣や食の好みの違いについて理解を深める機会となりました。

【講義】「秋田の食と産業の特徴と課題(統計データから)」 詩の国秋田株式会社 代表取締役社長 相庭 利成 氏

 秋田の食産業の特徴について説明いただくとともに、稲作や水産業における担い手不足、生産者の減少に伴う供給基盤の縮小など「生産」の課題、県内の食品製造業の現状や地域の農水産物を生かした付加価値の向上に向けた「加工」の課題、小規模事業者における商品開発やマーケティング、県外への販路拡大の難しさといった「商品開発」の課題について解説されました。生産、製造加工、商品開発、それぞれに課題があること以上に、分断された機能をつなぎ、「秋田の価値」を地域内に残しながら域外へ届ける存在が必要だ、と語られました。

ワークショップ

 講義後は、参加者が3つのグループに分かれて、それぞれ「農業を続ける人を確保し、作業を省力化する」「農産物の価値を高める」「できたものを消費者に届ける仕組み」をテーマに、課題の深堀や解決のアイデアについて話し合いました。学生や市民、農業に従事している方など、それぞれの視点から意見や解決策を出し合い、終始活発なディスカッションが展開され大変有意義な機会となりました。

  参加者からは、「秋田の農業や食品産業の現状を、具体的な数値を通して理解を深めることができた。」「様々な立場の人と意見交換し、新たな視点や気付きを得ることができた。こういった交流活動を継続的に設けることが、課題を多角的に捉え、解決に向けた取り組みを進める第一歩になると感じた。」といった感想があがりました。

【次回開催】

 第2回「商品を創る、伝える(商品企画)」を10月28(水)に開催します。皆さまのご参加をお待ちしております!
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チラシ(表)


チラシ(裏)