大分県議会県民クラブの皆さんがAICを訪問しました

令和8年7月15日、大分県議会県民クラブの皆様が来訪し、本学の附属機関であるアグリイノベーション教育研究センター(AIC)にて行政視察研修会を実施しました。

視察の目的

今回の視察は、「食の安全保障に関する政策提言のための調査」を目的として行われたもので、本学が推進するスマート農業のモデル創出や、持続可能な農業の実現に向けた取組について、熱心な調査が行われました。
視察では、特に本学が実施する「スマート農業指導士育成プログラム」に高い関心が寄せられ、これまでの受講者数や修了生の活躍状況をはじめ、大分県のような地方の大学や農業大学校でも導入可能なカリキュラムの内容、本学と自治体・企業との具体的な連携体制などについて、多くの質問が寄せられました。大分県内の大学等との連携モデル構築を見据え、活発な意見交換が行われました。

施設園芸ハウスと190haの実証圃場を視察

視察は、吉田 康徳 教授アグリビジネス学科)によるトマト栽培施設の案内からスタート。本学が蓄積してきたトマト・キャベツ・イチゴ等の病害防除や管理技術の知見が、いかに安定的な食料供給と生産者の収益向上に寄与しているかについて解説しました。

その後、農業機械担当の技能職員の案内により、全国最大規模を誇る190haの附属農場をマイクロバスで視察しました。車内では、AICの概要とともに、大規模圃場を活かした実証研究の成果が、どのように秋田の農業イノベーションを牽引しているかについて説明が行われました。大分県議会県民クラブの皆さんからは、開発された技術やロボット等のうち、中山間地域が多く圃場規模の小さい大分県のような地域でも導入・応用が可能な技術について熱心に質問がありました。

スマート農機・農業用ドローンの実演とスマート牛舎を視察

スマート農業の現場において、農業機械担当の技能職員より最新のスマート農機の解説に加え、農業用ドローンの実演が行われました。本学は「水稲湛水直播農法」の実践マニュアルを公開するなど、ドローン等を活用した低コスト・省力化技術の普及に力を入れており、参加者の皆様は高い関心を示されていました。

最後に、牛舎担当の技能職員の案内でスマート牛舎を視察しました。ICT技術を活用した家畜管理の高度化など、持続可能な畜産業の実現に向けた先駆的な取り組みを紹介しました。当日は出産を間近に控えた母牛もおり、母牛の体温変化をセンサーで検知して出産や発情のタイミングを知らせる機器「モバイル牛温恵」を活用した、スマート農業の現場を見学しました。

今回の視察を通じて共有された本学の知見が、大分県における食の安全保障や農業政策の立案に寄与することを期待しております。秋田県立大学は、今後も県境を越えて農業の未来を切り拓く技術と情報を発信してまいります。