全国高校生建築提案コンテスト2023審査結果発表!
#めぐる建築 審査結果発表
総評
高校生の皆さんが自由な発想で描く“未来の建築像”について提案を募ってきた全国高校生建築提案コンテストも今回で第17回目を迎える運びとなりました。本年度は「#めぐる建築」というテーマのもと、全国29都道県49校より122点(プレゼンボードフォーマット116点、論文フォーマット6点)の応募がありました。今年度、新たな取り組みとして、建築コンペに参加経験が浅い方々を対象にプレゼンボードや論文の構成の仕方について対面とオンライン形式の説明会を設けました。26名の参加があり、自らのアイディアを表現する方法に役立てていただけたものと考えています。
今年度テーマは、「#めぐる建築」でした。「#めぐる建築」に当てはまるイメージは多岐にわたり、回、周、巡、般、週、旋、循、運、環、盤など様々です。これらのイメージを建築・都市に重ねると、動線のめぐりや資源・経済の循環、建築のライフサイクル、家族や建築・都市に関わるステークホルダーの変化など提案の着眼点には拡がりが期待できると思います。高校生の皆さんの身近な経験や将来の様子を見据えたときのどのような「めぐる」が発想されるか、審査員は楽しみにしていましたが数多くの素晴らしい作品を提出していただきました。
最優秀賞を受賞した「循環の建築」では、ヒト・モノ・コトがそれぞれ価値を上げながら循環することを提案しており、「めぐる」の意味を素直に表現した豊かな作品でした。優秀賞では2作品を受賞しました。「めぐる伝統、深まる学び、広がる技術 ~新しい学校教育のあり方を求めて~」は、最近活発に議論がなされているフリースクールなど多様な学校のあり方について訴求され、社会への深い洞察がなされています。また、「ハコミセ⇄商店街」では、既存の店をハコアナとし、道沿いにハコアナから出張ったお店を道沿いに提案することで商店街の活性化についてリアリティが高い提案でした。今年度の作品には、完成度が高い力作が多いとの印象を持っています。一方で、テーマの解釈に苦戦し、最後に“めぐる”を当てはめている作品も見られました。また、「めぐる」の頭に「#(ハッシュタグ)」をつけ、共有のあり方について考察してもらい、これを活用した提案にも期待していましたが、多くはありませんでした。
最後に、今回ご応募いただいた高校生の皆さん、ご指導やご協力をいただいた先生方に心から感謝を申し上げます。これを契機に今後皆さんの豊かな発想力や若いパワーが、魅力的な建築・都市の空間を創出し地域を活性化する活動に向けられてゆくことを期待します。
システム科学技術学部建築環境システム学科 学科長 長谷川兼一
【審査会の様子】
審査結果
最優秀賞(1点)
(静岡県立浜松工業高等学校)
優秀賞(2点)
「めぐる伝統、深まる学び、広がる技術 ~新しい学校教育のあり方を求めて~」(愛知県立愛知総合工科高等学校)
(独立行政法人国立高等専門学校機構呉工業高等専門学校)
佳作(6点)
「めぐれ!まちのこども達!」「#ココ・うしまどろ」
(岡山県立岡山工業高等学校)
作品イメージはこちら(PDF・約1820KB)からご覧いただけます。
奨励賞(5点)
「四季の玉手箱」「Fine No Music House」
「地域と共栄する環」
(静岡県立浜松工業高等学校)
「#時と共に#人がめぐる」
作品イメージはこちら(PDF・約529KB)からご覧いただけます。
※なお、奨励賞については副賞、記念品はなく、賞状のみの授与となりますのでご了承ください。
応募状況
■応募総数:122点■応募高校数:49校(29都道府県)
賞状・記念品等の送付について
入賞された方への賞状と副賞、応募された方全員への記念品と作品評は、令和6年1月中旬頃に発送の予定です。(天気の都合等により遅れる場合もございますので、予めご了承ください。)アンケートへのご協力お願い(12月末まで)
応募された方は、下記フォームより、ぜひアンケートへご協力くださいますようお願いいたします。〇担当教員向けアンケート
〇参加者(生徒)向けアンケート
参考サイト
●コンテスト募集要項および関連資料●建築環境システム学科経営ページ
※ご質問、ご不明な点がございましたら、下記連絡先までご連絡をお願いします。
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秋田県立大学本荘キャンパス 建築提案コンテスト係
(本荘キャンパス事務局 総務・企画チーム)
TEL 0184-27-2000
E-mail office_honjo@akita-pu.ac.jp