大学院:システム科学技術研究科
システム科学技術研究科は、高度な教育研究を行うため、学部で構成する5学科に対応する総合システム工学専攻および秋田大学と共同で設置する共同サステナブル工学専攻からなる博士前期課程と、それらを包括的に発展させた総合システム科学専攻の博士後期課程を設けています。システム思考を身につけ、創造力と総合力に秀でた次代を担う高度エンジニアの育成を目標に掲げ、充実した研究設備を整えるとともに、国内外の学会等での発表も積極的に支援しています。また、開かれた大学として地域の研究機関・企業等との連携を密にしていることも特色で、本荘由利産学振興財団による学生の研究活動や海外派遣への支援もあります。
地域の研究機関や企業との連携のもと、
秀でた創造力・総合力を有するエンジニアを育成する。
高度専門職業人の養成を重視
高等教育機関として教育面・人材養成面で地域社会からの期待が大きい高度専門職業人の養成を重視するとともに、後期課程については、より高度で専門的な業務に従事できる高度技術研究者の養成に重点を置いた教育研究指導を進めている。
社会人再教育の重視
全国的な学部卒業者や社会人の大学院入学希望者の増加、さらには産学官連携による科学技術基盤の形成が課題となっている秋田県における潜在的なニーズに積極的に対応している。
少人数教育
論文指導、実験指導における少人数教育体制が確立しており、教員と「Man to Man」で研究を進めることができる。
国内大学で最高レベルの実験設備や機器が揃っている
超精密成形研削研磨装置、電波無響室、建築構造実験室、高精度安定同位体比質量分析計など、各分野における最高水準の設備・機材を備えており、最先端の研究ができる環境になっている。
一流の企業に高度専門技術を有するエンジニアとして就職できる
大学院を修了したOB・OGは、大手企業や先端技術をもつ地域の企業で、製品開発設計や建築設計、経営企画など企業をリードする仕事に携わっている。
国際会議に参加できる機会が多い
国際会議・シンポジウムへの参加、国際共同研究の成果発表などの国際交流・貢献に参加している大学院生が多い。本荘由利産業科学技術振興財団から渡航費等の援助を受けることができる。
博士前期課程
システム思考を高め、社会の第一線で活躍できる高度専門職業人を育成する
博士前期課程では、総合システム工学専攻および共同サステナブルデザイン工学専攻の2専攻を設置しています。学部における各学科の教育研究の基盤の上に、県内公設試験研究機関との連携等により、システム思考をさらに高度で先端的な厚みと広がりを持たせて、企業や地域社会をリードできる高度専門職業人を育成します。また、本県における産業界の活性化にも貢献するため、地元企業などからの社会人受入れにも積極的に対応しています。
総合システム工学専攻(2022年4月開設)
機械工学コース
機械とハイテクの融合による、人と環境にやさしい高度な機械システムの研究・開発を推進でき、社会に貢献できる機械技術者、研究者を養成するために「材料構造工学分野」「熱・流体工学分野」「設計生産工学分野」のそれぞれに適した専門科目を開設します。
知能メカトロニクスコース
機械・ロボット・制御・情報工学を融合したメカトロニクスシステム等の専門分野に関する知識と応用力を備え、高度な技術開発と幅広い問題解決能力を備えた人材を育成するために、「知能化機械システム分野」「制御システム分野」「電気電子システム分野」のそれぞれに適した専門科目を開設します。
情報工学コース
サイバー空間と現実空間が融合したデータ駆動型社会において、情報工学を基盤に、現実空間の多様で膨大なメディア情報を活用して人間を知的に支援する情報システムを企画・研究開発できる人材を養成するために、「情報システム創成学分野」「実世界情報学分野」のそれぞれに適した専門科目を開設します。
建築学コース
高度な建築技術の研究開発、地域と都市の形成及び開発、さらには建築と都市文化の発展に寄与することを目指す人材を養成するために、「構造学分野」「材料学分野」「環境学分野」「計画学分野」の4つの主要分野と「実験・実習・演習分野」の専門科目を設置します。
経営システム工学コース
経営システム工学を基盤とし、鳥瞰的視野からシステム思考に基づき持続可能な社会に向けたイノベーションを実現する人材を育成するため「戦略プランニング分野」「数理アナリシス分野」「持続可能マネジメント分野」のそれぞれに適した専門科目を設置します。
共同サステナブル工学専攻(2022年4月開設) ≫詳しくはこちら
エレクトロモビリティコース
エレクトロモビリティコースでは、環境やエネルギーに関する環境・エネルギー科目群、多様な工学分野の基礎知識を修得させるために、機械工学と電気電子工学を中心とした学際的領域に渡る機械・電気等学際領域科目群を設置します。
社会環境システムコース
社会環境システムコースでは、持続可能な循環型社会の実現に貢献する人材を育成するための科目群を設置します。それらは、「環境配慮設計」分野と「再生可能エネルギー」分野の科目から成ります。
博士後期課程:総合システム科学専攻
複数の分野を統合し、優れた研究成果を創出できる高度技術研究者を育成する
博士後期課程には、前期課程5専攻を包括した総合システム科学専攻を設置しています。この1専攻を「機構・デバイス系」「情報・知能系」「社会・環境系」の3つのコースに分けて、それぞれの分野における専門性の高いエンジニア・研究者として育成します。教育の重点を、より高度で先端的な技術が必要な総合システムの捉え方、そのアプローチ方法等におき、システム科学技術の創成を目指します。研究成果を一流の専門誌など学外に積極的に発表することを支援する制度や、国内外のプロジェクトへの参加を促進する制度を整えていることも特色です。