学長挨拶

学長 小林 淳一
1948年長野県生まれ。1976年東北大学大学院工学研究科博士学位取得。
株式会社日立製作所で主管研究員、ソリューションセンタ長等を歴任し、2007年システム科学技術学部教授に就任。機械知能システム学科長、理事兼副学長を経て、2017年4月より現職。

 秋田県立大学は、「21世紀を担う次代の人材育成」と「開かれた大学として、秋田県の持続的発展に貢献」を基本理念として、1999年に創設され、本年で23年目を迎えました。この間に築き上げた本学の特徴をさらに磨いていきたいと考えています。
 
 本学は、システム科学技術学部、生物資源科学部の2つの学部からなる理系の大学です。学生諸君には、これらの分野の専門知識を身につけ、卒業後それぞれの分野の専門家として活躍して欲しいと願っていますが、アフターコロナ、世界的規模で進展するSociety 5.0や持続可能社会(SDGs)に対応できる能力が強く求められます。そのためには、従来の専門的な知識に加えて、上記社会を実現するために必要な知識や多面的な視野でものごとを捉え、新たな価値を生み出すイノベーション創出力を磨かなければなりません。そして課題に対しては、積極的に自分で考え、解決策を見出す能力が必要です。秋田県立大学では、独自の教育プログラム「成長のためのメソッド」をさらに充実させ、上記の能力を持ち、“グローカル”に活躍できる人材を育成します。
 
 また、少子高齢化が進む日本が、世界の中で技術立国として維持し続け、他国の模範となる社会を実現していくためには、大学もその責務を担っていかなければなりません。従来の概念にとらわれず、本学の理念に沿って自ら大学改革を進めていきます。また本学は、「地(知)の拠点」として地方創生の一翼を担い、地元企業の産業振興、若者の地元定着、社会人教育にも積極的に取り組みます。