【三種町下岩川地区】農村RMO組織「下岩川地域づくり協議会」が設立されました

 生物資源科学部生物環境科学科の谷口吉光教授[専門:環境社会学・食と農の社会学]が、「持続可能な地域社会総合研究所」(藤山浩所長)と連携し、人口減少が進む三種町下岩川地区を対象に、令和3年度から持続可能な農村地域を作るための共同研究に取り組んできましたが、この度、集落の垣根を越えて持続可能な地域づくりに取り組む農村型地域運営組織(=農村RMO)の母体となる、「下岩川地域づくり協議会」が設立されました。

 農村RMOとは、複数の集落の機能を補完して、農用地保全活動や農業を核とした経済活動と併せて、生活支援等地域コミュニティの維持に資する取組を行う組織のことです。

 協議会には、自治会や集落ごとの農業団体など約30団体がメンバーとして加わり、今後、担い手のいなくなった農地の共同管理や交付金手続きなどの事務作業の一本化、草刈りや除雪での共助、さらには地場産品を活用した加工品開発やカフェの運営など、高齢化や人口減少が進展する中でも、住み続けられる持続可能な農村づくりを目指します。
 

谷口教授のコメント

 このたび、三種町下岩川に「下岩川地域づくり協議会」という地域運営組織(農村RMO)が生まれました。この団体の重要な目的は農山村の大切な資源である農地、農業用水や森林を地域全体で共同管理・共同利用することです。それができれば、農地や森林を効率的に管理・利用することができ、次世代に受け継ぐことができると期待されています。私たち県立大学の研究チームはこの協議会の活動を精一杯応援していきます。
 


谷口吉光教授


三種町・田川町長も期待を寄せる

未来の下岩川を創る!「レゴワークショップ」を開催

 森岳小学校7名、山本中学校4名の子供たちが参加して、レゴブロックを使って未来の下岩川の姿をつくるワークショップを開催しました。子供たちは①農場、②森林、③エネルギー・交通、④広場・福祉の4つのグループに分かれて、“未来の下岩川をこんな風にしていきたい”という夢をレゴブロックで表現し、住民の方々に発表しました。
 

地元学調査(令和4年10月)

 同地区の資源を発掘し地域の魅力を再発見することを目的に『地元学調査』を実施しました。「食」「芸能」「人間力」「今と昔」をテーマとした4グループに分かれて住民から聞き取りを行い、魅力ある地域にするための方策について住民の方々とディスカッションをしました。