本学大学院生の研究成果が岩手日日新聞に掲載されました

 本学大学院・生物資源科学研究科博士後期課程2年生の永山克男さん(76歳。指導教員:生物環境科学科 中村勝則 准教授)は、東日本コンサルタント代表取締役として、道路・建設環境専門の技術士(建設部門)として活躍する一方、本学大学院で『風土工学』について研究しています。

 永山さんは、この度、岩手県平泉町戸河内地区の風土工学に関する研究成果を風土マップ(B3サイズ両面に印刷)としてまとめ、地区内全64世帯に配布しました。「戸河内地域風土資産マップ~四周山に囲まれた『歴史と絆の里へかない』~」と題した今回のマップには、1921年発行の郷土誌をはじめとする資料や現地調査を基にまとめた256の風土資産から抽出した40資産を、大地・気象・水・生物・歴史・文化の6つのジャンルに分類し掲載しています。

 永山さんがまとめたマップは、戸河内地区の魅力を再発見できる内容となっており、地元の貴重な遺産を後世に守り伝えていく一助になるものと期待されています。

永山さんのコメント

 戸河内地区は中尊寺の西側に位置する東西7.1km、南北約2.15kmの四方を山に囲まれた盆地です。中尊寺に近く、葛西氏とも関係が深い戸河内には、昔から続く歴史と風土が残っています。人口減少などの課題を抱える中、自分たちが住む地域の魅力などを改めて見直し、地域の遺産を地域の皆さんと一緒に後世に守り伝えていきたいです。
 

本学大学院で研究に取り組む永山克男さん(76歳)

戸河内地域風土資産マップを手にする永山さん(中)

【岩手日日新聞社】平泉戸河内の魅力網羅 40資産を分類しマップ 風土工学研究・永山さん