本学が支援した企業がTOHOKU DX大賞で優秀賞を受賞しました

 システム科学技術学部経営システム工学科嶋崎真仁教授[専門:社会システム工学]が支援した、秋田エプソン株式会社(湯沢市)が、東北経済産業局が東北地域におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)に挑戦する企業等の取組のうち、特に優れたものを表彰する「TOHOKU DX大賞」の優秀賞を受賞しました。本表彰の業務プロセス部門での県内企業の受賞は初めてです。

 嶋崎教授は、湯沢翔北高校と連携し、データ活用による品質管理等を実践できる人財育成プログラムの設立等を支援し、同社社員のスキルアップにより課題本質に対する理解度向上、改善の取組速度向上を実現しました。これまでに18名のデータマネージャーの育成、および地域の複数社で同プログラムを実施するなど人材育成や地域への波及にも貢献しています。

受賞件名

データマネージャー育成による問題解決活動の定着化事業  

嶋崎真仁教授のコメント

 企業でDXを導入するには、明確なゴール設定が必要です。生産性を向上させたいのか、品質を安定化させたいのか、顧客満足度を向上させたいのか。これには、DXそのものの知識のほかに、あるべき姿やそこへ近づくアプローチを知る必要があります。秋田エプソンと取り組んだことは、こうした”経営工学的常識”や”解析手法”を説明し、DXを何処にどのように活用すれば何ができるのかを考えてもらう基礎を参加者の皆さんに身に着けてもらうことでした。東北DX大賞に選出いただいたことで、このアプローチが評価してもらえたと考えております。2023年に複数の会社が受講できるコンソーシアムを立ち上げましたので、今後、県内や周辺の企業様のリカレント教育に、ご協力していきたいと思います。
 

 

(参考)『VRで新しい未来を創造する』

地域活性化のために何が出来るのか。嶋崎教授は、経営技術と情報技術を駆使して、制度と技術の研究をしています!!