【いつでも青春キャンパス】細菌などの培養に取り組んでいます!!


 シニア大学生の岩間練治さん(68歳)は、『培養技術に基づく環境からの新規微生物資源の獲得』というテーマで研究を進めています。岩間さんは、原油を分解しエネルギーを生み出す微生物を探索するため、豊川油田(潟上市)の泥や植物からサンプルを採取し、採取した細菌などの培養に取り組んでいます。

 8月22日の研究では、指導教員の生物環境科学科の渡邊美穂 助教[専門:微生物資源科学]の指導の下、採取したサンプルから得た細菌を、寒天培地の小皿(シャーレ)で培養しました。その結果、白や黄色など、多様な色と形を呈する細菌の集合体(コロニー)をが出来上がりました。

 油田の細菌には原油などを分解する性質を持つ場合があり、環境分野での活用が期待されています。真新しい白衣に身を包んだ岩間さんは、「油田を分解する有力な細菌が見つかるか、今後の研究が楽しみです!!」と語りました。

【生涯学習プログラム『いつでも青春キャンパス』】
 65歳以上の方を「シニア大学生」として1年間、本学で受け入れ、在学生と一緒に学習や研究、課外活動に取り組む生涯学習プログラムで、65歳から75歳の15人が学生と共に講義を受けたり、サークル活動に参加したりして、キャンパスライフを満喫しています。

(※)豊川油田は、明治15年から石油開発の探査が進められ、最盛期には年間86,800キロリットルを産油し、掘られた油井の数は718本と、石油王国秋田において有数の油田地帯でした。

8月25日付け秋田魁新聞に掲載