アグリイノベーション教育研究センター 研究・管理棟開所式を開催しました

 先端技術を活用した「スマート農業」の普及を目指すアグリイノベーション教育研究センター(AIC)の中心施設として、昨年7月から整備を進めてきた研究・管理棟(木造平屋建て。延べ床面積 約580㎡)が完成し、3月13日(月)、県や企業、大学等の関係者約40人が参加し開所式を開催しました。

 AICは、生物資源科学部の付属施設「フィールド教育研究センター」を改編して令和3年4月に開設され、大学付属施設としては日本一を誇る約190ヘクタールの広大な農場を活用し、農業の省力化や効率化の実現に向けて人工知能(AI)やロボット技術を活用した研究、学生の教育を進めています。さらに本年度からは、農業関係者等を対象に「スマート農業指導士育成プログラム」を開講し、社会人教育にも力を入れています。 

 小林淳一学長は、「農学と理工学系の研究者が一堂に会することができることがAICの強み。スマート農業を実現するには、開発した技術が現場で活用され、成果を出さなければならない。現在の研究がより効果的なものになるようさらに活動に力を入れていく。」と挨拶し、AICの西村 洋 教授・センター長は、「多分野の研究者らが気軽に訪れて最新の技術や情報に触れ、対話から新しいアイデアが生まれるような開かれた場所にしたい」と力を込めました。

 今後も、スマート農業の普及に向けた教育・研究拠点として、秋田県の持続的発展に貢献していきます。
 

研究・管理棟で行う取り組み

 秋田版スマート農業モデル創出事業で取り組む7研究による農業の省力化・軽労化・効率化、複合化、周年化等の実現に向け、大学・公設試・民間企業による共同研究・開発・実証事業を効果的に実施するため、研究者等が実ほ場を共有しながら緊密に連携できる場として活用することで、研究を推進します。 また、地域のスマート農業を牽引する人材として、スマート農業指導士を育成する場として、さらには指導士が継続して普及活動に当たっていくために、常に最新のスマート農業を体感できる場として最新スマート農業技術の展示・実演を行います。さらには、スマート農業の普及に向け高校生を中心とした見学の受け入れや技術展示を行い、次代を担う人材の育成に貢献します。
 

完成した研究・管理棟(外観)


  研究内容を紹介するモニターを設置

司会を務めた相場詩織さん

農業用ドローンなどの最新機器も展示

研究で使用する農機具メンテナンススペース