新型コロナウイルス感染症に係る対応方針(4月1日改定)

 新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者の特定等に係る国の対応方針の変更や秋田県新型コロナウイルス感染症対策本部の決定に伴い、保健所は、大学を含む事業所等において新規感染者が発生した際の濃厚接触者の特定・行動制限及び積極的疫学調査を行わないこととなりました。
 これにより、大学自らが濃厚接触者の特定や行動制限等を行うとともに、必要な感染対策を講じることが求められています。
 また、国は、まん延防止等重点措置地域を全面的に解除したものの、秋田県は、県内における新規感染者数が、依然高止まりの状況が続いていることから、県の警戒レベル「3」を維持し、引き続き県外との往来等に関する協力を県民に要請しました(3月29日付け)。
 このことを踏まえ、秋田県立大学における対応方針を次のとおり改めましたのでお知らせします。

1 授業の取扱いについて

 授業は、感染拡大の防止に最大限の配慮をした上で、対面による授業を基本とするものとし、必要に応じてオンラインを活用することとする。

2 大学が主催する行事等について

 本学が主催する行事等については、「3つの密」(「換気の悪い密閉空間」「多数が集まる密集場所」「間近で会話する密接場面」)が発生しない席の配置や「人と人との距離の確保」など実施環境に配慮し、参加者に対しては4に記載の基本的な感染防止対策が徹底されることを前提に、費用対効果等を含め総合的に開催の可否を判断するものとする。また、開催に当たっては、同意を得た上で参加者の名簿を作成するなど連絡先の把握を行うものとする。

 参加人数が5,000人超かつ収容率50%超とするイベントを開催する場合は、「感染防止安全計画」を策定し、県の確認を受ける必要があることから、開催の3週間前までに企画・広報本部企画チームに問い合わせること。
 感染防止安全計画を策定する必要がないイベントを開催する場合は、感染防止策等を記載した「チェックリスト」を公表する必要があることから、開催の1週間前までに企画・広報本部企画チームに問い合わせること。
 

3 学生・教職員の県外・海外との往来について

 【県外・海外との往来】
海外との往来は、出張、帰省等を含め、避けること。真にやむを得ず往来する場合は、帰国の際のPCR等の検査や帰国後の健康観察の徹底など感染防止対策を万全にすること。
県外との往来は、訪問先等の感染状況を踏まえ慎重に判断すること。
 【県外からの訪問者受け入れ】
県外からの訪問者受け入れ・家族・親類の県外からの訪問や帰省は、出発地等の感染状況を踏まえて慎重に判断していただくとともに、原則として、事前にPCR検査、抗原検査等を行っていただくこと。
 【往来する場合の留意事項】 
不織布マスクの正しい着用、手洗いなどの基本的な感染防止対策を徹底した上で、感染に十分注意すること。ただし、発熱等の症状がある場合は、往来を控えること。
出発前・帰県後に発熱や体のだるさ等を感じた場合には、6に記載の対応をとること。


4 基本的な感染拡大防止対策について

ワクチン接種後も、不織布マスクの正しい着用、手洗い、アルコール消毒などを徹底すること。
執務室等のこまめな換気を実施すること。
執務室等の広さを確保し、お互いの距離を空けるなどして人の密度を減らすこと。
近距離での会話や発声、高唱を避けること。
会議等の参加者数や開催時間は、必要最小限とすること。
飲食を伴う集まりは、屋内外にかかわらず、「長時間を避け」、「マスク会食」を行うとともに、「参加人数に応じた席の配置」や「十分な換気」を徹底すること。また、不特定多数による飲酒を伴う会食は控えること。やむを得ず参加する場合は、PCR検査、抗原検査等を受けるなど特に感染防止対策を徹底すること。
日常生活においても、集団感染の原因となり得る「3つの密」が重なる場所や混雑する場所を避けること。
感染リスクの高い場面に接した場合など感染に不安を感じる場合(無症状者に限る。)は、「感染拡大傾向時の一般検査事業(無料のPCR検査等)」を活用すること。
感染防止対策の徹底について、今一度注意喚起し合うなど、互いに協力し合うこと。

5 サークル活動等について

練習を行う際は、考えられる最大限の感染防止対策を講じた上で、可能な限り短時間で、合理的な活動を心がけること。
県外で行われる大会等への参加は、控えること。真にやむを得ない大会と判断して参加する場合は、会場への移動・食事・宿泊、会場での更衣室や会議室の利用時などにおいても、感染防止対策を講じ、帰県の際のPCR等の検査や帰県後の健康観察の徹底など感染防止対策を万全にすること。
県外で行われる練習試合、県外大学等を招いての活動など、他校との交流については、当面の間、実施しないこと。
県内で行われる大会等への参加、練習試合など、他校との交流を行う場合は、考えられる最大限の感染防止対策を講じること
活動場所を分散し、一部屋の人数を減らすなど、実施方法を工夫し、互いに接近したミーティング等は避けること。
吹奏楽や合唱などは、パートごとに時間差を設けての練習や、向かい合って練習しないなど、練習方法を工夫すること。
宿泊を伴う活動(合宿等)については、当面の間、実施しないこと。
活動途中、活動後に集団でまとまって食事をすることを控えること。
大会等への参加や他校との交流の実施において、その判断に迷った場合などは、大学事務局まで連絡・相談すること。

6 感染の可能性がある場合の対応について

 発熱や体のだるさ、味覚・嗅覚に異常を感じたときは、無理に出勤や登校をしないほか、会食にも参加しないようにし、速やかに、かかりつけ医に電話で相談して受診するか、「あきた新型コロナ受診相談センター(TEL018-866-7050)」に相談し、その旨を大学に連絡すること。
 上記のほか、体調に変化があった場合は、自宅に待機し、体温を測定、記録するなどの健康観察を行うとともに、その旨を大学に連絡すること。

7 学内で陽性者が確認された場合の対応について

原則として、保健所による濃厚接触者の特定、行動制限等(以下「濃厚接触者の特定等」という。)が行われないことから、学内での感染拡大を防止するため、本学が自主的に濃厚接触者の特定等を行う。
大学は、陽性者と接触があった学生及び教職員に対して、接触があった日から一定期間(目安として7日間)、高齢者や基礎疾患を持っている人など、重症化リスクのある人との接触や、重症化リスクのある人が入所・入院している施設への不要不急の訪問(自身が医療機関を受診する場合を除く。)、また多数の人が集まる飲食や大規模イベントへの参加といった、感染リスクの高い行動を控えるよう、周知を行う。
大学は、学生及び教職員が、陽性者との会話の際にマスクを着用していなかったり、感染対策を行わずに飲食を共にしていたなど、感染リスクの高い行動を取っていた場合、一定期間(例えば、5日間の待機に加えて自主的な検査を行うなど)の外出自粛を含めた感染拡大防止対策を行う。
大学は、学生及び教職員が、陽性者との接触がある学生及び教職員と確認されなかった場合も、念のため、陽性者の最終登校日又は最終出勤日から7日間は学内で症状がある人がいないか確認し、症状が発現した学生又は教職員が出た場合は、速やかに医療機関を受診するよう促す。
大学は、学内又は学内関係イベント等において、集団感染(クラスター)が発生した際には、保健所による濃厚接触者の特定等が行われることから、その際に保健所の調査に協力する。
大学が、③から⑤の対応を行うにあたっては、学内での感染防止対策を行う範囲内において、対象者から行動履歴等の調査を行う必要があることから、学生及び教職員は、学内における行動履歴を日頃から意識するよう努める。

8 誹謗中傷の禁止

 感染者や濃厚接触者及びその家族、医療関係者等に対する嫌がらせやSNSでの誹謗中傷や人物の特定は人権侵害に当たるほか、不安や恐怖心から受診や相談、疫学調査への協力を躊躇させ、感染拡大のリスクを高めることにつながることから絶対に行わないこと。

9 その他

 本方針については、感染拡大の状況等を見ながら、随時、対応を見直していくこととする。